02/20/2025

【2025年2月】スイングトレード・ポートフォリオ公開!アステラ・ラブズ(ALAB)とエアシップAIホールディングス(AISP)に注目!

a hand holding two black cards with the words buy and sell written on themジェームズ・ フォードジェームズ・ フォード
  • 本稿では、私の運用するポートフォリオの1つであるスイングトレード・ポートフォリオの2025年2月中旬時点の最新動向を詳しく解説していきます。
  • S&P500は長期的な天井に近づいており、株式市場の調整が迫っている可能性があります。また、ビットコインも重要な抵抗帯に達しており、今後数カ月以内に天井を迎える可能性があると分析しています。
  • 私のアルゴリズムトレードでは、AMD、インテュイット、ファスナルの3銘柄が買いシグナルを示しており、それぞれ魅力的な投資機会を提供しているように見えます。
  • スイングポートフォリオには、クラウドインフラ企業(アステラ・ラブズ:ALAB)とAI監視技術企業(エアシップAIホールディングス:AISP)の2銘柄を追加しており、テクニカル・ファンダメンタルズ両面から有望なトレード機会と見ています。

はじめに

本稿では、マーケットの最新動向の振り返り、私の最新のアルゴリズムトレード、そして、私の運用するポートフォリオの1つである「スイングポートフォリオ」に新たに追加した2銘柄について解説します。

本稿で学べること

 S&P500(SPX)が長期的な天井に近づいている可能性

 ビットコイン(BTCUSD)の価格上昇期待(驚くかもしれません)

 私のアルゴリズムが注目する3銘柄

 スイングポートフォリオに追加する2銘柄

前回の投稿でもお伝えしたとおり、現在スイングポートフォリオに追加する銘柄を4つ探しており、それぞれに約10%ずつ資金を振り分ける予定です。

最適なリスク・リワードの機会を見極めるため、ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせて検討しています。

では、早速、本題に入っていきましょう!


市場見通し:SPXとビットコイン

SPX(S&P500)

(出所:TrendSpider

先週形成されたウェッジを上抜けし、現在は再び6200ポイントの水準に挑戦しています。

今回の上昇が完了すると、大きな波動5の中のABCパターンが完成する可能性があり、それが示唆するのは株式市場の調整が近いということです。

これが実際に起こるタイミングをどう見極めるか? そのためには、以下のポイントを注視します。

 モメンタムと市場の広がり(上昇している銘柄数)の鈍化

 マクロ経済の悪化

 極端な強気心理(すでにその兆候あり)

いつ調整が始まるのかを正確に予測することはできません。そのため、市場の動向を毎週しっかりチェックすることが重要です。

ビットコイン(BTC)

(出所:TrendSpider

週足チャートで見ると、ビットコインも現在の上昇波の天井に近づいていることがわかります。

特に注目すべきなのは、ベアマーケットの1.618倍の延長レベルをなかなか突破できずにいる点です。この水準は非常に重要な抵抗帯となっています。

さらに、過去の高値を結ぶトレンドラインとも見事に重なっています。

この抵抗帯を突破した場合、次のターゲットは上方のブルーボックス(12万〜15万ドル)になる可能性が高いと見ています。

ただし、SPXと同様に、ビットコインも今後数カ月以内に天井を迎える可能性があります。


私のアルゴリズムトレード

それでは、市場平均を上回る私のアルゴリズムが買いシグナルを示した3銘柄を見ていきましょう。

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)

(出所:TrendSpider

アドバンスト・マイクロ・デバイセズAMD)は非常に魅力的な買い候補です。私のアルゴリズムは、先週MACDが上向きに転じたタイミングで買いシグナルを点灯させました。個人的にも注目している銘柄であり、ここから倍増する可能性があると考えています。

インテュイット(INTU)

(出所:TrendSpider

インテュイットINTU)も興味深い銘柄です。実は普段追っていない銘柄なのですが、長期間の下落を経て、そろそろ反転のタイミングが来ているかもしれません。

ファスナル(FAST)

(出所:TrendSpider

最後にファスナルFAST)ですが、こちらも非常に魅力的です。今年1月に底を打ってから大きく上昇し、現在は一旦下落した後、堅実なベースを形成しています。


スイングポートフォリオの最新情報:新たな2つのトレード

次に、私がスイングポートフォリオに組み入れる2つの銘柄を詳しく見ていきます。

💡 スイングポートフォリオの詳細

まず、注意点として、これらはハイリスク・ハイリターンのトレードになります。ボラティリティの高い銘柄であり、一定の空売り比率も存在します。そのため、ストップロス(損切り)を活用し、リスクを十分に理解したうえでトレードすることが重要であると考えています。

では、今回は、現在私が注目する2銘柄を紹介します。

1つ目はクラウドコンピューティングインフラの主要企業であり、ハイパースケーラーの需要拡大から大きな恩恵を受ける可能性があります。

2つ目は、監視市場向けのAI製品を手がけるニッチなメーカーです。

この2社に共通しているのは、テクニカルとファンダメンタルズの両方が現在非常に良好な状態にあり、絶好のトレード機会を提供している点です。

では、詳しく見ていきましょう!


また、私はマクロ経済、並びに、注目のテクノロジー銘柄に関するレポートを毎週複数執筆しており、私のプロフィール上にてフォローしていただければ、最新のレポートがリリースされる度にリアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることが出来ます。

加えて、その他のアナリストも詳細な分析レポートを日々執筆しており、インベストリンゴのプラットフォーム上では「毎月約100件、年間で1000件以上」のレポートを提供しております。

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アステラ・ラブズ(ALAB)

(出所:Seeking Alpha

アステラ・ラブズ(ALAB)とは?

アステラ・ラブズ(ALABは、AIおよびクラウドコンピューティングインフラ向けの接続ソリューションを提供する企業です。データセンター内のデータフローを最適化する高速半導体ベースのインターコネクト製品を開発し、AIワークロードの効率的なスケーリングを可能にしています。

同社の主力製品であるAries、Taurus、Scorpioは、それぞれPCIe、Ethernet、CXLの接続技術に特化し、GPU、CPU、アクセラレーター間のシームレスな通信を実現します。

同社のソリューションは、アマゾン(AMZN)、Google(GOOG)、マイクロソフト(MSFT)などのハイパースケーラーがAI主導のデータ転送を低遅延かつ低消費電力で管理するのを支援しています。

同社は革新性を重視しており、データセンターアーキテクチャにおけるボトルネックを解消することで、AIおよびクラウド技術の発展において重要な役割を果たしています。

アステラ・ラブズ(ALAB)の2024年度第4四半期決算

アステラ・ラブズALAB)は、2024年第4四半期決算において力強いな業績を発表しました。売上高は1億4,110万ドルで、前年同期の5,050万ドルから179%の増加を記録し、また前四半期の1億1,310万ドルから25%の増加となりました。この成長にもかかわらず、粗利益率は74%に低下し、前年の77.3%および前四半期の77.7%から減少しました。経営陣は、この利益率の縮小について、マージンが低いTaurus Ethernet製品群の販売増加が原因であると説明しています。

(出所:The Pragmatic Optimist)

通年では、売上高は3億9,600万ドルに達し、粗利益率は76.4%で、前年の1億1,580万ドルおよび69%から大幅に改善しました。しかしながら、第4四半期の営業費用は前年同期比で248%増加し、1億430万ドルに達しました。これは、研究開発(R&D)への多額の投資が影響しています。R&D費用は前年の1,970万ドルから5,650万ドルに増加したほか、販売およびマーケティング費用も500万ドルから2,280万ドルに急増しました。また、一般管理費も540万ドルから2,500万ドルに増加しました。

コストが上昇する中でも、同社は営業利益14万4,000ドルを計上し、前四半期の赤字からの改善を示しました。特筆すべきは、同社がGAAP(一般会計原則)基準で初めて黒字を達成したことで、純利益は2,470万ドルとなりました。

アステラ・ラブズ(ALAB)に注目する理由

アステラ・ラブズALAB)は、半導体ベースの接続ソリューションを提供する主要企業であり、AIおよびクラウドインフラにとって不可欠な存在です。ハイパースケーラーがAI投資を加速させる中、同社の製品需要は今後さらに拡大すると見込まれます。同社の最先端ソリューションは、AI導入時のボトルネックを解消する役割を果たし、エヌビディア(NVDA)、AMD(AMD)、インテル(INTC)、マイクロン・テクノロジー(MU)といった業界大手にとって重要なパートナーとなっています。

最近発表されたScorpio Smart Fabric Switchは、業界初のPCIe Gen 6スイッチを含む製品群であり、同社の市場機会を大きく広げています。さらに、ハイパースケーラーが進めるASICプログラム向けの需要が増加しており、GPU市場に依存しない収益源の多様化が進んでいます。

同社が属する市場は急成長を遂げており、総アドレス可能市場(TAM)は2023年の172億ドルから2027年には274億ドルへと拡大すると予測されています。強固な財務基盤、戦略的パートナーシップ、そして拡大する製品ポートフォリオを考慮すると、同社は持続的な成長が期待できる企業であり、長期投資に適した銘柄であると見ています。

(出所:Seeking Alpha)

アステラ・ラブズ(ALAB)のテクニカル分析

最近の売り圧力を受けたものの、アステラ・ラブズALAB)は現在魅力的な買いのセットアップを形成しているように見えます。

(出所:TrendSpider

4時間足チャートでは、数週間前に当社のアルゴリズムが現在の価格で買いシグナルを点灯しました。RSIは売られ過ぎの水準から上昇しており、MACDも強気転換しつつあります。

(出所:TrendSpider

日足チャートでは、200日指数平滑移動平均線(EMA)で完璧に反発しました。

この200EMAが重要なサポートラインであり、ストップロス(損切りライン)として機能します。再びRSIは売られ過ぎの水準から反発しており、MACDも強気転換の兆しを見せています。


エアシップAIホールディングス(AISP)

(出所:Seeking Alpha

エアシップAIホールディングス(AISP)の事業内容

エアシップAIホールディングス(AISP)は、小型株の企業であり、AI駆動型のCCTVソフトウェアや政府向け監視システムを専門としています。同社はBYTE HoldingsとのSPAC合併を経て上場したばかりですが、売上や粗利益の成長トレンドが顕著であり、業界内で重要なプレイヤーとしての地位を確立しつつあります。

Airship AIは、ダイナミックかつミッションクリティカルな環境に対応した高度なAI駆動型データ管理ソリューションを提供しています。同社の技術は、データ収集ポイントのエッジで非構造化データ(ダークデータ)を整理することで、監視分析の精度と効率を大幅に向上させます。

(出所:エアシップAIホールディングスの2024年12月投資家向けプレゼンテーション資料)

エアシップAIホールディングス(AISP)を取り巻く市場機会

監視システムの需要は、安全保障への関心の高まりや技術の進化によって今後大幅に拡大すると予想されています。特に、ニューオーリンズでの元旦の襲撃事件やラスベガスでの車両攻撃未遂事件といった最近の大規模事件は、より高度なセキュリティ対策の必要性を浮き彫りにしました。こうした出来事はSNSを通じて拡散されることで社会不安を増幅させ、政府が監視システムの強化を進める要因となっています。さらに、米国では今後国境管理の厳格化が進むと見られ、監視技術の需要は一層高まると考えられます。

米国の監視体制は中国ほど広範ではないものの、政府は引き続き監視技術の強化と拡大を進めています。AI駆動型のCCTVシステムは都市部を中心に導入が進んでおり、この流れが逆転する兆しはありません。政府がセキュリティインフラへの投資を増やす中、監視カメラやAI分析ソフトウェアに関する新規契約が増えることが予想され、この分野の企業にとって大きな成長機会となるでしょう。

エアシップAIホールディングス(AISP)の今後の見通し

エアシップAIホールディングス(AISP)の主力製品はソフトウェアオペレーティングシステム「Airship Acropolis」であり、エッジコンピューティングソリューション「Airship Outpost AI」やエンドポイント可視化プラットフォーム「Airship Command」と組み合わせて提供されています。これらのシステムは商業市場と政府機関の双方に対応しており、特に政府向けの「Acropolis Law」は急速に普及しています。

同社は現在、1億3,000万ドル超の政府契約のパイプラインを抱えており、単年度契約から複数年契約にわたる案件が含まれています。Airship AIはハードウェアではなくソフトウェアを主力としているため、従来の監視技術プロバイダーと比較して生産コストを抑えながら高い利益率を確保できる点が強みです。また、同社のソフトウェアは既存のCCTVやドローン監視システムとシームレスに統合可能であり、市場拡大の余地も大きいです。

(出所:エアシップAIホールディングスの2024年12月投資家向けプレゼンテーション資料)

2024年第3四半期の売上高は290万ドルで、前年同期比20.8%の成長を記録しました。特に注目すべきは、売上の約40%が契約後のサポートサービス(リカーリング収益)によるものであり、長期的な収益基盤が強固であることを示しています。同社はまだ創業初期段階にあり、営業キャッシュフローはプラスに転じていませんが、高い評価を受けた株式売却を通じた資金調達に成功しています。長期負債が少なく、強固なキャッシュポジションを維持していることから、今後の成長に向けた優れたポジションを確立していると言えます。

エアシップAIホールディングス(AISP)のテクニカル分析

(出所:TrendSpider

私のアルゴリズムは、EMA(指数平滑移動平均)のクロスを確認したタイミングでエアシップAIホールディングス(AISP)の買いシグナルを点灯しました。その後、株価は上昇を続けています。

4時間足チャートでは20日EMAの上を維持しており、下には4.65ドル付近に強い出来高サポートが確認できます。そのため、この水準をストップロス(損切りライン)として設定しています。


まとめ

本稿は以上となりますが、楽しんでいただけたなら幸いです。今後数週間のうちに、これらの銘柄の目標株価について詳しく解説する予定です。ストップロスにかからなければ、さらなる分析を進めていきます。

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テンパスAI(TEM)

ナンシー・ペロシ氏のポートフォリオ


アナリスト紹介:ジェームズ・ フォード

📍米国マクロ経済&テクノロジー担当

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