やや強気アンテロ・リソーシズ【米国株式投資】再生可能エネルギー / クリーンエネルギーと電力網の未来に関するまとめ
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- 電力網は、変動性と旧式のインフラにより、再生可能エネルギーの統合という点において、課題に直面している。
- 解決策としては、顧客需要の抑制、ピーク需要の抑制、グリッド規模の蓄電の開発などが挙げられる。
- 風力タービンには課題があり、太陽光発電、天然ガス、原子力などの代替エネルギーへの投資を検討すべきであると考える。
概要
ここでは、電力網の問題点について述べたい。このブログは、『グリッド』という本に基づいている。
私は、読者の皆様が、「電力もうについてどのように考えるべきか」を分かりやすく説明したいと思う。少なくとも今後数年間は、再生可能エネルギー、並びに、クリーンエネルギーが送電網へのエネルギー供給に占める割合が大きくなることを阻む欠点は何かについて言及したい。
最後に、どのように投資すべきかを提言。最初にオチを言っておくと、投資家は、現状に投資することで、膨大なエネルギー需要の恩恵をすべて受けることができると私は信じている。基本的には、アンテロ・リソーシズ(AR)に投資することで、投資家は今後12ヶ月の間に良い結果を得られると私は考えている。
電力網の問題
電力網は、再生可能エネルギー固有の変動性により、再生可能エネルギーの統合において、大きな課題に直面している。石炭や天然ガスのような従来の化石燃料ベースの発電とは異なり、風力や太陽光のような再生可能エネルギー源は天候に左右される。
この予測不可能性が電力網に不安定さをもたらし、電力供給と需要を一致させることを難しくしている。
さらに、既存の送電網のインフラは、主に集中型の安定した発電用に設計されており、分散型で変動しやすい自然エネルギーの性質には対応していない。
再生可能エネルギーを完全に改善し、受け入れられるようにするためには、送電網の近代化とエネルギー貯蔵ソリューション(リチウム電池を思い浮かべて欲しい)が不可欠である。
この問題の解決策には、以下のようなものがある:
- 顧客需要の抑制
- ピーク需要(早朝と人々が仕事を終えて帰宅する夕方)をなくす
- グリッド規模の蓄電(リチウム蓄電池)の開発
結局のところ、どの家庭や消費者も、スマートホームのために電力消費を抑えようとは思わないだろうし、企業も巨大なクラウド管理システムやAIサーバーの使用を抑えようとは容易に考えないだろう。一方、リチウム蓄電池の設置は非常に高価で手間がかかるが、長期的には最も現実的な解決策だろう。
とはいえ、電力網は再生可能エネルギーの過剰な流入を処理するのに適していないことを念頭に置かなければならない。再生可能エネルギーが多すぎると、「どこか」に行かなければならなくなる。使用されるのをただ待っているだけではだめで、どこかに送らなければならない。そしてこれは、送電網の自己防衛メカニズムの一貫として、送電網の過負荷や、極端な場合には停電につながる可能性がある。
これらの課題にどう立ち向かうべきか?
私は風力タービンが解決策になるとはあまり信じていない。
上の図にある通り、風力タービンは巨大である。
風力タービンを送電網に設置するには、いくつかの課題がある。第一に、風力発電所の最適な場所は、人口が少なく需要が少ない地域の遠隔地でなければならず、コストのかかる長距離送電線が必要になる。
第二に、風力発電の断続的な性質が送電網の安定性を損なう可能性があり、送電網のアップグレード(コストがかかる)や発電量の変動を管理するためのエネルギー貯蔵ソリューションが必要となる。
最後に、風力タービンの設置には多額の初期費用がかかる。また、風力タービンの寿命は通常20~25年だが、適切なメンテナンスを行えば30年まで稼働する可能性がある。
私の考えでは、3つの選択肢が残されている。太陽光発電(ソーラーパネル)、天然ガス、そして原子力だ。水力エネルギーは大規模な電力供給源であるにもかかわらず、アメリカでは新しい大規模なダムは建設されていない。民間企業が既存のダムをアップグレードすることはあるが、投資するには現実的ではない。
投資すべき銘柄は?
私は、アンテロ・リソーシズは良い結果をもたらす投資先だと信じている。良い結果をもたらす可能性があるのはこの会社だけではない。実際、ヘッジなしの天然ガス生産会社やウラン鉱山会社なら、どこでもうまくいくはずだ。ただ、投資の安全性を高める為に、バランスシートが良好であることを確認して欲しい。強力なバランスシートは投資家に持続力を与えるからである。
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