強気アサナ【テクノロジー】アサナ(ASAN)の今後の株価見通しは魅力的?最新の決算&財務分析を通じて将来性に迫る!
![マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ](https://investlingo-dev-bucket.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/protected/97348a18-d0f1-70a9-54d3-9c4086ca1517/Screenshot%202023-10-13%20175446.png?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Content-Sha256=UNSIGNED-PAYLOAD&X-Amz-Credential=ASIAXWEPGJZ4IRGRXRLZ%2F20250205%2Fap-northeast-1%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20250205T144706Z&X-Amz-Expires=900&X-Amz-Security-Token=IQoJb3JpZ2luX2VjEC4aDmFwLW5vcnRoZWFzdC0xIkYwRAIgO6BJ%2FPfVum%2Fba9DnYB2zGdrKm7eX%2F8cGNNz9jM5wp6wCIEyrZfP%2FG5BFQD%2F2gJhKWLHmZeVTOiwmF5R0LgtPyKZrKqIDCEgQAhoMNTI4NTgxMjgzNDQ4IgwMcD6roLrKh5UoPBkq%2FwJX7tJAgFJ4oV0M1jmSbBuowUhRSNQBwcmEkOxm6HDteKWs2WsJX6FhTMgZK5tzZVmxHMKBRVJCLG4M3GPYmv5MLWXBxEhGU%2BakJi1FtHDvgENs%2F0FOeCyiOf2QmtfDV6B5z0%2Fm003%2BlhM0Y%2BfRia37ZvvNsWgMrco35afq2v7BwT9o3CcUnUJbeRhmax5qBwh1iSI0bahSqrJ%2BW62tb2P4SGRQWPwJnTrCkykazD5J33bqyQV6YHw98ZRPu3ixTnONc4V3NEtkQKQLZrKdUTBHSlRzit2jQSyUoc06MIeU3BFZVKZqse9yiTL1nRvHIIwOhWdcma3gLlJeCwSmaCOxbc%2BMRhjSizlShBBlpKlVqkXHEUNjuKe%2FrlGXEl7JHn%2FC7%2FqOHB9nMwMRJIPfbXZJSCb8bM844NUt7UCfET3Q5WJ4%2BQdZcgH%2FgzIk7gQzRulcxWiQd1CfZT2kS3fPSd3yIIS6mUDOU1gFdgikFEisr%2Fs4m53o8%2BGIPWaQmJD5XzCG6Y29BjqeAQjeFOQ9aQTVkZDbnrQ2u2LS8HrKtfg6KdS8WuLC8BLjR4iUgD%2FJQm8WhJ8yqqKDgxto7cRc9FS6eRn3w3AYEhmrUXi2EqhISPjwbCbGgXeWi0SmCvuCzJWTU%2B18npfL8oADROMfOCVVpQJtck3GcapKfMU4SclEfK%2FJMjxq8g67liDPscH6Ud%2BZyhVjFy6InRF5sL3JGDJ5PEgeLK0j&X-Amz-Signature=ea762de6bdc42d000df296867793ab6a8ba42d5699fdab2fe7bf8bf6105770f8&X-Amz-SignedHeaders=host&x-id=GetObject)
- 本稿では、注目の米国テクノロジー企業であるアサナ(ASAN)の最新の決算と財務分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- アサナは、プラスのフリーキャッシュフローへの転換と、時価総額の8%以上を純現金で保有する強固な財務基盤により、株価再評価の可能性が高まっているように見えます。
- 2026年度には成長率が少なくとも12%に達すると予想されており、前年同期比で比較しやすくなることや、収益化への移行に対する投資家の信頼感の向上が見込まれます。
- 新製品「AI Studio」は、ワークフローの自動化を強化し、競争の激しい共同作業管理市場での同社の競争力をさらに高めます。
- また、投資家の視点が「資金を消耗する企業」から「持続力がありプラスのフリーキャッシュフローを生み出す企業」へと変わることで、同社の株価が2026年初頭までに30ドルに達する可能性もあるのではないかと考えています。
注目の米国テクノロジー企業であるアサナ(ASAN)に注目する理由
アサナ(ASAN)は、私にとって典型的な「転換点にある銘柄」です。
ここで注目しているのは、投資家の認識が「これはダメなビジネス」という認識から「普通のビジネス」という認識へと変わる瞬間です。
この微妙な認識の変化が、株価の大幅な再評価を引き起こし、同社が2026年初頭までに1株30ドルに向かう可能性を秘めていると見ています。
私の見立てでは、同社の時価総額の8%以上が純現金で構成されており、既にフリーキャッシュフローの損益分岐点を達成しています。そして、2025年2月に始まる次の会計年度には、低い二桁成長を達成しつつ、フリーキャッシュフローの増加ペースを大幅に加速させると見込んでいます。
いつものことですが、私は自身のポートフォリオ内の各銘柄に対して、ポートフォリオの5%を超える投資は控えています。焦らず、購入後は「動かずに待つ」ことを意識しており、資産が増えるのは売買のタイミングではなく、時間が経つ過程にあると考えています。
アサナ(ASAN)はお気に入りの投資スタイルのひとつ
私は、新しいストーリーが生まれようとしている段階の企業を買うのが大好きです。これこそが私の得意分野であり、最も利益を生み出す手法だと考えています。
ストーリーの変化を波に例えると、その波は直線的に進むのではなく、引いたり押したりを繰り返します。ときには、過去の古いストーリーが再浮上することもありますが、それにとらわれすぎてはいけません。
全力でお伝えしたいのは、市場の動きに頼って「どうすべきか」を決めるようでは、市場に後れを取るということです。そうではなく、「来年の投資家がこの企業をどう評価するか」を先読みする習慣をつけるべきだと私は考えます。
これを1万回繰り返すうちに、少しずつ「当たり前の感覚」として身についていくことでしょう。このプロセスには時間がかかりますが、「投資の3C(好奇心、確信、冷静さ)」を基盤として構築されます。そして、この方法を続けることで利益が出るようになると、そのプロセスに自然と注力するようになり、さらに報われるようになると考えています。
アサナ(ASAN)の短期的な見通し
アサナ(ASAN)は、チームが効果的に仕事を計画・整理するための共同作業管理プラットフォームであり、「スマートカレンダー」に似た機能を提供します。
最新の製品「AI Studio」は、繰り返しの作業を自動化し、人間とAIのチームメンバー間の連携を強化し、ワークフローを効率化することを可能にします。この機能は、新たなツールを導入することなく利用できます。
同社は、タスクやプロジェクトを一か所で明確かつ整理された形で管理できる、使いやすいプラットフォームです。これにより、チーム全体の仕事の管理がスムーズに進むようサポートします。
同社は、コラボレーションをより簡単にし、締め切りを守るためのサポートを目指しており、そのソフトウェアは迅速な導入が可能です。
主要顧客である中小企業にとって、同社はシンプルに導入でき、チームが仕事の優先順位を効率的に整理できるツールとなっています。とはいえ、同社には多くの競合が存在します。例えばマンデードットコム(MNDY)のような企業が挙げられますが、それ以外にも競争相手は数多くいます。この分野は非常に競争が激しく、同社は市場シェア拡大のために奮闘しています。
この背景を踏まえ、次に同社の基本的な事業指標について見ていきましょう。
アサナ(ASAN)の売上高成長率:2026年度には前年比12%の成長が期待される
アサナの売上高成長率(%)
(出所:筆者作成)
アサナ(ASAN)はこれまで成長の勢いが大幅に鈍化しているものの、一定の成長を維持しています。ここでの主な課題は、2026年度にどの程度の安定した成長を期待できるかという点です。
2026年度を見据えると、前年比の比較がかなり容易になるため、同社が少なくとも12%の収益成長を達成できると見ています。実際には、12%を上回り、場合によっては14%に達する可能性も期待しています。ただし、次の数四半期で状況が明らかになるにつれて、この見通しを上方修正または下方修正する可能性もあるでしょう。
さらに、比較的新任のCFOであるソナリー・パレク氏が就任したこともあり、2025年度の残り1四半期では、過度に楽観的な予測を出すことは避けられるでしょう。しかし、次の四半期には、経験と洞察が深まり、パレク氏は事業に対する自信を持ち、より明るい見通しを提示できるようになると考えられます。
次に、私の強気の見解の中核となる要因について、そして物語の転換点が近づいている理由を解説します。
アサナ(ASAN)のバリュエーション:予想フリーキャッシュフローの110倍
転換点を狙う投資家として、アサナ(ASAN)の強固な財務基盤に注目しています。同社は約4億ドルの純現金を保有しており、これは時価総額の8%以上に相当します。
一般的に、企業の純現金が時価総額の5%以上を占める場合、特にフリーキャッシュフローの増加に向けた取り組みが進んでいる企業であれば、株を購入する良いタイミングであると考えています。
この点を踏まえ、同社のフリーキャッシュフローの改善状況について次に説明していきます。
ここ数四半期にわたり、同社の経営陣は、営業利益率をプラスに転じさせる目標に向けて着実に取り組んでおり、今四半期からはフリーキャッシュフローも安定的にプラスになる見込みだと述べています。
具体的には、同社は2025年度第4四半期(今四半期)を約マイナス3%の営業利益率で終え、2025年度全体ではNon-GAAPベースで2%以上の営業利益率を達成すると予想しています。
また、同社のフリーキャッシュフロー利益率はNon-GAAPベースの営業利益率を約200ベーシスポイント上回る傾向があるため、2026年度(2025年2月開始)には約5%のフリーキャッシュフロー利益率を達成する見通しであると考えています。
したがって、今後12か月の間に、同社がフリーキャッシュフロー4,000万ドルに向かう道筋を描くと予想しています。一見すると、予想フリーキャッシュフローの約110倍の価格を支払うのは割安とは言えないことは承知しています。
しかし、私がよく理解しているのは、企業が資金を消耗する段階から経済的に持続可能なビジネスへと転換する際には、ポジティブな展開が期待できるということです。
繰り返しますが、バリュエーションは重要ですが、それが全てではありません。それ以上に重要なのは、投資家の認識が「資金を消耗する企業」から「持続力があり、プラスのフリーキャッシュフローを生み出せる企業」へと変化することです。
アサナ(ASAN)を取り巻くリスク要因
私の投資見解は、アサナ(ASAN)の経営陣が不要な支出を削減し、今四半期から来年度にかけてフリーキャッシュフローを構築し始めることに依存しています。
さらに重要なのは、同社の経営陣がフリーキャッシュフローを確実に成長させるだけでなく、投資家が2026年度以降、同社のフリーキャッシュフローが4,000万ドルからさらに拡大する可能性を信じられるかどうかです。
現時点では、同社の将来性に対する市場のセンチメントは低調だと考えています。この状況を打開し、投資家が将来性を信じるようになるには、経営陣が多くの努力を重ねて「ストーリー」を変える必要があります。
また、注意すべき点として、消費ベースの料金体系は、企業の収益が大きく変動しやすく、好調な四半期と不調な四半期が生まれる傾向があることです。
具体的に言うと、消費ベースの料金体系とは、一定期間の利用料を請求するのではなく、クライアントの使用量に応じて課金する仕組みを指します。このため、同社のプラットフォームが多く利用される月もあれば、使用量が控えめな月もあり、成長率に周期的な変動が生じる可能性があります。これが投資家の不満を招く要因となる場合も考えられます。
アサナ(ASAN)に対する結論
財務状況に基づけば、アサナ(ASAN)は2026年初頭までに1株30ドルに到達する可能性が高いと考えています。
フリーキャッシュフローのプラス転換に加え、時価総額の8%以上を純現金で保有する強固な財務基盤が、株価の再評価に向けた魅力的な条件を整えています。
また、2026年度には少なくとも12%の成長が期待され、前年同期比の比較が容易になることや、収益化への移行に対する投資家の信頼感の向上も追い風となるでしょう。これらを踏まえると、同社の株価はさらに上昇する転換点を迎えていると見ています。
さらに、その他のアサナ(ASAN)に関するレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、アサナのページにてご覧いただければと思います。
また、私はテクノロジー&エネルギー銘柄に関するレポートを毎週複数執筆しており、私のプロフィール上にてフォローをしていただくと、ポートフォリオへの新規組み入れや除外の際に私が最新のレポートを執筆する度に、リアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることができます。
加えて、その他のアナリストも詳細な分析レポートを日々執筆しており、インベストリンゴのプラットフォーム上では「毎月約100件、年間で1000件以上」のレポートを提供しております。
そこで、私のテクノロジー&エネルギー銘柄に関する最新レポートを見逃さないために、是非、フォローしていただければと思います!
アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
📍テクノロジー&エネルギー担当
オリベイラ氏のその他のテクノロジー&エネルギー銘柄のレポートに関心がございましたら、こちらのリンクより、オリベイラ氏のプロフィールページにてご覧いただければと思います。
インベストリンゴでは、弊社のアナリストが「高配当銘柄」から「AIや半導体関連のテクノロジー銘柄」まで、米国株個別企業に関する分析を日々日本語でアップデートしております。さらに、インベストリンゴのレポート上でカバーされている米国、及び、外国企業数は「250銘柄以上」(対象銘柄リストはこちら)となっております。米国株式市場に関心のある方は、是非、弊社プラットフォームより詳細な分析レポートをご覧いただければと思います。