12/27/2024

やや強気
バンク・オブ・ノバスコシア
やや強気
カナダ銀行(中央銀行)は経済活動を活性化させるために利下げを継続している一方で、同行は、最近数カ月の金利低下が2025年の経済回復につながると予想しています。
【高配当】バンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)の将来性:予想配当利回りは5.8%!注目の高配当株の今後の株価見通しに迫る!

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  • 本稿では、注目の米国上場の高配当銘柄であるバンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS:予想配当利回り5.8%・配当性向72.2%・配当金1.06カナダドル)の2024年12月13日発表の最新の2023年度第4四半期決算と配当推移の分析を通じて、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
  • 同行は2023年度の業績として、売上高前年比5%増、純利益前年比6%増を実現する一方で、安定した予想配当利回り5.8%を提供しています。
  • 同行の資産管理部門は収益が前年比13%増、純利益29%増と好調で、運用資産総額(AUM)は18%増の3700億カナダドルに達しました。
  • カナダ住宅ローン市場の課題や利下げによる信用状況改善が影響する中、同行は強固な財務基盤と高水準の配当を提供する注目の北米高配当銘柄です。

はじめに

人は生きていくために、実にさまざまな方法で生計を立てています。中には営業のスキルを活かし、必需品から嗜好品まで幅広く提供して高額な手数料を稼ぐ人もいます。一方で、起業家や発明家、革新者として、社会に価値ある商品やサービスを生み出す人もいます。また、弁護士や医師、エンジニア、会計士といった専門職を目指して学びに投資し、高い報酬を得る人も大勢います。

根本的に言えば、これらすべての活動は、望む成果を得るために時間とエネルギーを積極的に投じることに他なりません。それぞれの職業には独自の魅力ややりがいがありますが、世界を巡るお金の多くは、最終的に金融機関や市場へと集まります。ウォール街などの金融の中心地では数兆ドル規模の資産が管理されており、配当金はこの巨大な仕組みから富を得るための注目すべき方法の一つです。

このレポートでは、安定した配当収入を得るための優れた選択肢をご紹介していきます。そして、この方法は、多くの人々や企業の努力の結晶を活用し、その恩恵を享受する方法と言えるでしょう。

それでは、さっそく始めましょう!


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バンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS):予想配当利回り5.8%・配当性向72.2%・配当金1.06カナダドル

バンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS:通称スコシアバンク)は、2024年12月13日に2023年度第4四半期および通期の財務結果を発表しました(会計年度は10月31日終了)。通期の売上高は336億カナダドル(前年比5%増)、純利益は78億カナダドル(前年比6%増)、希薄化後EPSは5.87カナダドル(前年度の5.72カナダドルから増加)となっています。また、四半期当たりの配当金は1株あたり1.06カナダドルで、配当性向は控えめな72.2%となっています。

補足:スコシアバンクはカナダの企業で、配当金はカナダドルで宣言・支払われます。本項目での金額は、特に明記がない限りカナダドル基準となります。

カナダ銀行業部門では、第4四半期に個人および法人の預金が前年比で7%増加しました。主要顧客数は28万人増加しており、2028年までに新たに200万人の顧客を獲得する目標に向けて順調に進んでいます。一方で、純金利マージン(NIM)は前年比で横ばいの2.47%にとどまりました。

・グローバル資産管理部門では、収益が前年比13%増、純利益が29%増と、非常に好調な四半期となりました。この成長は、投資信託手数料や証券仲介収益の増加によるものです。カナダにおける資産管理事業は、顧客満足度で過去最高の評価を獲得し、財務プラン作成件数も前年比で30%増加しました。また、運用資産総額(AUM)は3700億カナダドルを超え(2024年度比18%増)、安定した手数料収入をもたらす基盤がさらに強化されています。

・グローバル銀行・市場部門では、収益は前年並みで、純利益は前年比3%減少しました。

・海外銀行業部門では、収益が前年比7%増加し、純金利マージン(NIM)は4.17%から4.42%に拡大しました。

・第4四半期の非金利収入は36億カナダドル(前年比11%増)となり、トレーディング収益、資産管理収益、その他の手数料やコミッションの増加がその主な要因です。

同行の貸倒引当金は、第3四半期の10億5000万カナダドルおよび2023年第4四半期の12億6000万カナダドルから減少し、第4四半期には10億3000万カナダドルとなりました。この貸倒引当金の総額は、第4四半期の平均貸付残高の0.54%に相当し、主にカナダ銀行業部門の改善が寄与しました。この動きは、(一連の利下げにより)信用状況が改善していることを反映しています。

カナダの住宅ローンは、現在の市場で特に注目されている要素です。住宅価格の高騰や金利上昇により、購入の手ごろ感が損なわれ、住宅所有者の家計負担が急激に増加しています。これは、カナダの住宅ローンが一般的に1年、3年、5年といった一定期間の固定金利型であり、期間終了時にはその時点の金利で更新する必要があるためです。たとえば、2021年に2%未満の金利で3年固定ローンを組んだ購入者は、2024年には5%以上の金利で更新を求められる可能性があります。

2024年度末時点で、バンク・オブ・ノバ・スコシアのローン償還スケジュールは2025年から2027年に集中しており、ローン全体の70%が固定金利型で構成されていました。ポートフォリオ全体の平均LTV(ローン・トゥ・バリュー)は51%と健全な水準で、住宅ローンポートフォリオの76%が無保険ローンでした。無保険ローンは、頭金20%以上で組まれたものを指し、リスクが低い傾向があります。さらに、国内平均FICOスコアは798と非常に高い水準にあります。

償還スケジュール

(出所:バンク・オブ・ノバ・スコシアの2024年第4四半期決算資料

また、バンク・オブ・ノバ・スコシアは第4四半期を13.1%の堅実なTier 1自己資本比率で締めくくりました。

加えて、カナダ銀行(中央銀行)は経済活動を活性化するため利下げを継続しており、バンク・オブ・ノバ・スコシアはここ数カ月の利下げが2025年に経済の回復をもたらすと見込んでいます。そして、その間も、世界で31番目に安全とされる銀行であり、191年以上安定した配当を支払い続けているバンク・オブ・ノバ・スコシアは5.8%と高水準ながらも安定した配当利回りを提供しています。

バンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)への結論

向上心や野心は、人類の進化を支える大きな原動力です。私たちは皆、自分たちの次の世代が、より良い教育を受け、より多くのチャンスを得て、自分たちよりも安定した経済的未来を築いてほしいと願っています。結局、私たちが日々行うこと—食料品の購入、家の購入、映画鑑賞、インターネットの閲覧、外食、教育への投資—それらすべてが、大きな仕組みに資本を注ぎ込む行動となっています。この仕組みは、多くの歯車で動いており、私たちの生活のあらゆる面に影響を与えています。そして、この仕組みを活用すれば、配当金という素晴らしい仕組みを通じて、その富の一部を自分の手元に引き寄せることができるのです。

さて、今日のあなたの計画は何でしょうか?実際、どんな計画であれ、もしお金を使うのであれば、その恩恵をほんの少し私も受け取っているかもしれません。私の退職後の生活を支えてくれて、今日も、明日も、そしてこれからも、本当にありがとうございます。

以上より、私はカナダを代表する高配当銘柄であるバンク・オブ・ノバ・スコシア(BNS)に注目しています。

その他のバンク・オブ・ノバ・スコシア(BNSに関するレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、バンク・オブ・ノバ・スコシアのページにてご覧いただければと思います

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直近では、下記の銘柄に関する詳細な分析レポートを執筆しております。

・ヘルスケア・リアルティ・トラスト(HR:予想配当利回り7.3%)

・キンベル・ロイヤルティ・パートナーズ(KRP:予想配当利回り11%)

・ウェスタン・ミッドストリーム・パートナーズ(WES:予想配当利回り8.9%)

・ブルー・アウル・キャピタル(OBDC:予想配当利回り9.7%)

・アレス・キャピタル(ARCC:予想配当利回り8.6%)

・アポロ・コマーシャル・リアル・エステート・ファイナンス(ARI:予想配当利回り11%)

・ベライゾン(VZ:予想配当利回り6.3%)

・グローバルX MLP ETF(MLPA:予想配当利回り7%)

・AT&T(T:予想配当利回り5%)

・エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ(EPD:予想配当利回り6.9%)

リアルティ・インカム(O:予想配当利回り5.6%


アナリスト紹介:ヴェンカット・ ラガーヴァン

📍インカム・高配当担当

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