中立ビットコイン (USドル)最新のビットコインのテクニカル分析と今後の見通し・将来性(後編:2024年3月 / BTCUSD / Bitcoin)
ジェームズ・ フォード- ビットコイン(BTCUSD)の価格目標は、市場の一部では100,000ドルを超える野心的な見通しがあるが、実際の価格動向は異なるモデルによってさまざまに予測されている。
- レインボー・チャートやエリオット波動分析を使用した場合には、ビットコインの将来価格が90,000ドルから150,000ドルの範囲になると予測されている。
- 投資家は事前に戦略を立て、目標価格に達したら利益確定を行うべきであり、売却タイミングは指標や市場のサイクルに基づいて決定されるべきであると考える。
※「最新のビットコインのテクニカル分析と今後の見通し・将来性(前編:2024年3月 / BTCUSD / Bitcoin)」の続き
3.ビットコインは10万ドルを目指すのか?
現在、市場では、ビットコイン(BTC-USD)の目標価格として、100,000ドルよりもはるかに野心的な目標がある。
しかし、これはビットコインに強気なすべての人にとって最低限必要な数字のようにも見える。
確かに、クールな数字であり、「直感」に基づくだけで、理にかなっているようにも聞こえる。
そして、実際に、ビットコインは、2018年の18,000ドルから、最後のサイクルでは63,000ドルになっている。
そのため、ビットコインは今回も少なくとも2倍になる可能性はあるだろう。
有名なStock-to-Flow Model(ストック・トゥ・フロー・モデル)では、次の半減後に100万ドル以上になると予想されている。
そして、弱気相場では、ビットコインの価格がこのモデルから逸脱しているのを私たちは見てきました。
それを踏まえ、読者の皆さんは、このモデルがまだ有効だと思うだろうか。
むしろ、私はレインボー・チャートがより現実的な見通しを提供していると考えている。
これは単純に対数関数的成長曲線に基づいてビットコインをマッピングし、異なる色の領域を適用することで、サイクルのどこにいるのかを示している。
しかし、サイクルごとに、ビットコインはレインボーの頂点からどんどん遠ざかっていることに注目して欲しい。
前回のサイクルでは、薄赤色の帯が頂点だった。
このトレンドが続けば、ビットコインはオレンジバンド内のどこかで頂点に達し、120,000ドルから150,000ドルがターゲットになると予想される。
しかし、エリオット波動に基づくと、このレベルを超えないという、さらに弱気な見通しもある。
上のチャートでは、IV波の距離を計測している。
エリオット波動によると、1.236-1.618の延長線が、その後の波Vの妥当なターゲットとなる。
このレンジの下限では91,141ドル、上限では150,000ドルとなる。
また、このすぐ上にある、過去2回の頂点からのトレンドラインが上値の上限となる可能性もあると見ている。
いずれにせよ、ビットコインはこの水準で最大になることで、多くの強気派を下方向に驚かせる可能性があると思う。
仮に150,000ドルになったとしても、多くの投資家が驚くだろう。
もちろん、ビットコインがどこで頂点に達するかを知ることは不可能である。
唯一合理的なのは、戦略を立て、指標が指示したときにエグジット(売却)することである。
ビットコインの売るタイミングとは?
個人的には、現在保有しているビットコインのうち、幾つかのビットコインを超長期保有することを検討したい。
しかし、その他の分はどうすればいいのだろうか?
ビットコインの目標価格を設定する
事前に立てた計画に忠実であり、目標価格を定め、そのタイミングが来たら、利益確定をするのである。
これが実際にどのように機能するかを考えてみよう。
前回の分析に基づき、私は90,000ドル~150,000ドルの価格目標を持っている。
そのため、90,000ドルに達したらビットコインの半分を売却し、このまま上昇し続けた場合に備えて半分を残しておく。
そして、2番目の目標価格である150,000ドルで30%を利益確定することを検討する。
その後、保険として20%をもっと高く売ることもできる。
あるいは、これは私の触れることのない「コア」ポジションと考えることもできる。
ビットコインが高値を更新し続ければ、確かに私は利益を逃したかもしれないが、利益確定を行う過程では、私は非常に大きなリターンも手にしているのも事実である。
一方、ビットコインが下降に向かえば、私はストップロスを使うこともできるし、勢いが衰える兆しが見えた時点で売却することもできる。
EMAとRSI
最も簡単なのは、短期EMA(指数平滑移動平均線)とRSI(相対力指数)のダイバージェンスを追跡することである。
EMAは感度が高いので、反転をいち早く察知できる。
前回のサイクルでは、20週EMAが50週EMAを割り込んだとき、弱気相場が本格化した。
このシグナルが発生したときに売れば、かなりの下落を免れただろう。
一方、2回目のBTCトップ時に形成された巨大なRSIダイバージェンスを見てみよう。
後知恵でこのようなことを見抜くのはいつも簡単ではあるが、RSIが買われ過ぎに近い状態でダイバージェンスを形成していることも良い指標である。
私は、週足RSIはすでにこの3波でトップに近づいていると考えている。
そして、もう1度高値を更新し、RSIがそうでない場合は、早期の売りシグナルとなるだろう。
タイミング
最後に、単純に半値戻しのサイクルに基づいて、利食いのタイミングを決めることができる。
ビットコインを売るのに最適なタイミングは、半減から12~18カ月後であると言う人もいるだろう。
つまり、2025年の4月から8月あたりが売り時ということになる。
しかし、これは一般的なビットコインのシナリオに当てはまり、今回は間違っていることが証明されるかもしれない。
そのため、私の第一の予想として、私はビットコインはその1年前に頂点に達すると見ている。
しかし、もし2025年にまだ新高値を更新しているのであれば、私は2025年の後半までに残りのポジションを売却することを検討するだろう。
最後に
ビットコインに投資している私たちにとって、今が非常にエキサイティングな時期であることは間違いない。
個人投資家はFOMOを感じ始めており、これは上昇に向かうサインであると同時に、終わりに近づいているサインでもある。
そして、今回は、適切なタイミングで利益確定をすることを検討しており、これはアルトコインのポジションの売却タイミングにも当てはまる。