強気デイブ【フィンテック】デイブ(DAVE)の将来性は良好!目標株価は130ドル!最新の決算分析を通じて今後の株価見通しに迫る!
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- 本稿では、注目の米国フィンテック銘柄であるデイブ(DAVE)の2024年11月12日に発表された最新の2024年度第3四半期決算分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- 急成長、堅実な収益性、そしてマネーライオン(ML)よりも安定したフリーキャッシュフローを生み出していることから、最新の決算発表を受けて、デイブを新たにポートフォリオに追加し、マネーライオンをポートフォリオから除外することにしました。
- 同社はオーバードラフト手数料を回避し、現金前借りサービスを提供しており、シンプルで手数料のない金融サービスを求めるユーザーにとって非常に魅力的です。
- 2025年にはフリーキャッシュフローが約9,000万ドルに達する見込みで、現在の株価は来年の予想フリーキャッシュフローの12倍となっており割安であるように見えます。
- 規制リスクはあるものの、戦略的な銀行パートナーシップと効率的な顧客獲得により、今後も力強い成長を期待しています。
最新の決算発表を受けてデイブ(DAVE)のポートフォリオへの追加を決定!
デイブ(DAVE)は11月12日に最新の2024年第3四半期決算を発表しており、この決算を受けて、同社を新たにポートフォリオに追加することを決定しました。
既にポートフォリオに入っているマネーライオン(ML)よりも、こちらのネオバンクの方が安心して保有できると感じていることから、マネーライオンはポートフォリオから除外することにします。
マネーライオンに関しては、直近の決算を受けて、既にレーティングを中立に引き下げ、近いうちにポートフォリオから除外することを下記のレポートにてお伝えしております。
まだマネーライオンに関する最新のレポートを読まれていないようでしたら、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上よりご覧いただければと思います。
マネーライオン(ML)の将来性とは?最新決算は好調で株価は20%以上上昇も、ポートフォリオからの除外を決定!
これまで2024年第3四半期の決算を待っていたのですが、その結果が出そろい、今がマネーライオンの売却のタイミングであると判断しました。
マネーライオンの株価は現在約85ドルであり、特にタイミングの悪い時期(2024年5月の最高値など)で購入していなければ、ここで利益を確定できるでしょう。
両社には多くの共通点がありますが、デイブのキャッシュフローの方がより安定していると考えており、もっと早くデイブに注目すべきだったと思いますが、過去は変えられません。
デイブは、オーバードラフト手数料の回避に力を入れているほか、現金前借りサービスを提供しています。
一方のマネーライオンは、現金前借りサービスに加えて、仮想通貨取引を含む投資オプションなど、多様な金融サービスを展開する総合金融プラットフォームです。
両社ともに給料日前に現金を確保する手段を提供していますが、マネーライオンは投資や信用構築を含む幅広いサービスを提供している一方で、デイブはシンプルで手数料が無料な点が魅力です。
特に、簡単な現金前借りを求めるユーザーにはデイブが向いています。
一方で、マネーライオンは、投資や信用構築も含めた包括的な金融プラットフォームを求めるユーザーに支持されています。
デイブには、まずポートフォリオの2.5%相当を投資し、さらに4〜6週間後に追加で2.5%を投資して、合計5%にする予定です。
私は分散投資を重視しており、そのためテラドック・ヘルス(TDOC)のように成長性が疑問視される銘柄から、レディット(RDDT)やアップラビン(APP)のような成長銘柄まで、幅広く投資して経済の多様な分野にエクスポージャーを持たせています。
デイブ(DAVE)に対する見解
デイブ(DAVE)は、成長スピードが非常に速い上に、高い収益性を持つ小規模なネオバンクです。
私の予測では、同社は来年25%の年平均成長率(CAGR)で成長を続け、キャッシュフローも豊富に生み出される見込みです。
アフターマーケットの動きを考慮すると、株価は将来の予想フリーキャッシュフローの12倍程度で評価されています。
目標株価:2026年初頭までに1株130ドル
では、私が同社に対して強気である理由を詳しく解説していきたいと思います。
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デイブ(DAVE)の短期的な見通し
デイブ(DAVE)は、現金前借りなどの機能を提供することで、アメリカの人々がお金をより上手に管理できるよう支援するフィンテック企業です。
同社は、テクノロジーを活用してクレジットサービスを改善し、特に従来の銀行サービスに馴染めない人々のファイナンシャル・ヘルス(個人や企業の財務的な健全性や安定性を示す指標)をサポートすることを目指しています。
彼らの「一般のアメリカ人に公平な金融環境を提供する」という目標にはPR的な意図もあるでしょうが、実際に多くの人が使いやすい金融サービスを提供しています。
短期的には、売上の安定成長やユーザー数の増加、コスト管理の徹底による収益性の改善などにより、同社の見通しは明るいように見えます。
ここ数四半期にわたり、同社は着実に成長を続けており、今後のさらなる成長が期待されます。
さらに、同社は著名なフィンテック銀行(名前は未公開)との戦略的パートナーシップを構築し、コンプライアンスやリスク管理面での強化も図っています。
この提携により、同社のサービスがより充実し、金融市場での影響力が増すと期待されます。
また、私が同社の投資において特に注目しているのは、以下のグラフが示すポイントです。
顧客獲得コスト(CAC)と新規会員獲得数(千人単位)
(出所:デイブの2024年第3四半期決算資料)
このグラフからわかるのは、ユーザー数が前年比で4%増加していることです。
一見大きな成長とは言えないかもしれませんが、重要なのはユーザー数が増加している一方で、顧客獲得コストが削減されている点です。
これは投資の観点から非常に大きなポイントであり、理想的な状況です。
このような背景を踏まえ、次に同社の基礎的な財務パフォーマンスについて考察していきましょう。
デイブ(DAVE)の2024年第3四半期決算発表:2025年の成長率は前年比+25%増となる可能性
デイブ(DAVE)の売上高成長率(%)
(出所:筆者作成)
デイブ(DAVE)は非常に速いペースで成長しており、最新のガイダンスからもその勢いが確認できます。
この状況を考えると、2025年初頭に成長率が20%未満になるという下記の市場のアナリストの予測は現実的ではないと見ています。
(出所:Seeking Alpha)
具体的には、私は、同社の2025年の成長率が年平均25%を超える可能性が高いと見ています。
さらにポジティブな点として、2025年初頭の数四半期は前年同期との比較が容易で、達成しやすい目標が設定されています。
例えば、今回発表された2024年第3四半期の売上高は9,300万ドルでしたが、2025年初頭までには四半期売上高が1億1,000万ドルを超えると見込まれます。
このため、アナリストたちは今後数日以内に売上高予測を上方修正する可能性が高いと見ています。
さらに、今日の株価の推移によっては、同社の時価総額が10億ドルを超えることも考えられます。
そうなると、同社は小型株のカテゴリーから脱し、より多くの投資家やアナリストの注目を集め、企業価値も一段と評価されるでしょう。
これらを踏まえ、次に同社のバリュエーションについて考察していきます。
デイブ(DAVE)のバリュエーション:予想フリーキャッシュフローの12倍
現在のデイブ(DAVE)のバランスシートを見ると、純現金はわずか100万ドルで、一見すると財務状況は悪化しているように見えます。
しかし、経営陣の説明によると、これは約3800万ドルの未収金(銀行に未回収の資金)が影響しているためです。
したがって、実際には流動性の高い投資を含めると、純現金は約4000万ドルになります。
ここでいう「流動性の高い投資」とは、すぐに現金化できる資産を指します。
この点を強調するのは、表面的にはマネーライオン(ML)と同様に、デイブのフリーキャッシュフローが貸付残高に伴う資金流出と同じように見えるかもしれませんが、実際には未収金が約3800万ドルあるためです。
簡単に言えば、2024年の最初の9か月間で、デイブのフリーキャッシュフローは約4000万ドルに達しています。
これは、2024年上半期の400万ドルから大幅に増加しています。
このため、保守的に見積もっても、同社は今年中に5000万ドルのフリーキャッシュフローを達成できると考えています。
この前提を踏まえると、2025年には同社のフリーキャッシュフローが9000万ドル近くになる可能性があり、現在の株価は来年の予想フリーキャッシュフローの約12倍というバリュエーションになります。
デイブ(DAVE)への投資リスク
はっきりと明言しているわけではありませんが、トランプ政権がネオバンクに対する規制を緩和してくれることを期待しています。
そうならなくても、少なくとも規制が厳しくならないことを望んでいます。
この点は今後注意して見守る必要があるリスクです。
また、最近のFTC(連邦取引委員会)によるデイブ(DAVE)への調査もリスク要因です。
これは、特定の手数料に関するユーザーの同意取得方法や、消費者への情報開示の透明性に関する懸念です。
FTCは、同社がサブスクリプション料金やチップ、速達手数料を徴収すること自体には異議を唱えていませんが、これらの手数料がどのように顧客に提示されているかについて疑問を抱いています。
FTCの主張が認められると、同社は罰金や情報開示方法の見直しを求められる可能性があり、消費者からの信頼にも影響が及ぶかもしれません。
ただし、最新の決算説明会では経営陣が、これによって業務が影響を受けることはないと見解を示しています。
デイブ(DAVE)に対する結論
デイブ(DAVE)の予想フリーキャッシュフローの12倍という足元のバリュエーションは、急成長と安定した収益性を考えると非常に魅力的な投資機会であるように見えます。
同社は収益予測を常に上回っており、顧客獲得コストを抑えながら顧客基盤を拡大し続けています。
また、強力な財務基盤と銀行との戦略的提携により、今後のさらなる成長も期待できると考えています。
2025年にはフリーキャッシュフローが約9000万ドルに達すると見込まれており、この成長企業への投資は今後ますます市場で注目されることになると見ています。
以上より、同社への目標株価として2026年初頭までに1株130ドルを設定し、新たにポートフォリオに追加することとしました。
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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
📍テクノロジー&エネルギー担当
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