ストップロスに反対の理由とは?長期的な視点で投資先企業の成長を分析することが重要!
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- 本稿では、私の米国株式投資における運用スタイルと投資哲学、並びに、私がストップロスを使用しない理由を詳しく解説していきます。
- 成長は逆境を乗り越える過程で生まれ、失敗は学びの機会となり、明確な目標を持つことが投資の世界における成功の鍵であると見ています。
- ストップロスを使用せず、長期的な視点で投資先企業の成長を重視する姿勢が成功の原動力になると考えています
- 学びと適応を重ね、市場の変動にも揺るがない信念を持ち続けることで、どんな試練も乗り越えられると信じています。
サマリー
これから、2つの矛盾した話をします。
でも、どちらも真実です。
新しいアイデアを受け入れるかどうかが、あなたが時代に取り残されるか、前に進めるかを決めます。
休んで錆びつくか、新しいアイデアを取り入れて成長するか――それが選択です。
休めば錆びる
私は「適者生存(Survival of the fittest)」を信じています。
適者生存は、進化論の中でよく使われる概念で、環境に最も適応した個体や集団が生き残り、繁殖することで次世代にその特徴を伝えていく、という理論を指します。
そして、逆境を乗り越えることでしか、人は本当に成長することはできないと考えています。
もし「弱気相場でポートフォリオが50%減るなんてことはない」と本気で思っているなら、はっきり言いましょう。
あなたは投資に向いていないかもしれません。
市場は必ず下落します。
そして、あなたのポートフォリオを巻き込んで引きずり下ろすでしょう。
その痛みは、2024年を好調なパフォーマンスで終えた喜びよりも、ずっと長く心に残ります。
今日、あなたが下す選択は、今のところあまり実感が湧かないかもしれません。
目の前に急いで行動すべき理由がないように感じるでしょう。
でも、市場が崩れたときには、必ず選択を迫られます。
立ち上がり、新しいアイデアを学び、適応しますか?
それとも、これまで信じてきた考えに固執しますか?
どちらを選びますか?
投資のタイミングについて
投資アイデアに飛びつくタイミングが早すぎるということは、それ自体が間違いであると考えています。
つまり、アイデアがいくら正しくても、市場全体がその価値を理解していない場合、投資の成果が出るまでに時間がかかるか、途中で損失を抱える可能性があります。
そして、時期尚早に資金を投入してしまうと、その間に他の有望な投資機会を逃してしまうリスクがあります。
さらに、タイミングが早すぎると、結果が出るまでの間に価格変動が大きく、精神的なストレスが増えることがあります。
ただし、それ自体を否定しても意味がありません。
私はウラニウム・エナジー(UEC)で失敗しました。
エノビックス(ENVX)でも間違えました。
他にも多くの銘柄で失敗しました。
でも、ただ落ち込んで終わりにすることはしませんでした。
自己満足に浸ることもありませんでした。
その失敗すべてが次への成長の糧となったのです。
ネルソン・マンデラの言葉を借りれば、「私は負けない。勝つか、学ぶかだ」といったところです。
地獄から這い上がる唯一の方法は、家族の目標を諦めない強い意志です。
市場を上回る成果を出せると全力で信じていますが、それでもポートフォリオが崩壊し、何もかもが消えてしまう状況も経験しました。
すべてが赤字に染まる血の海のような状態――それを痛感しました。
どこにも隠れる場所なんてありませんでした。
それでも、今日の私が市場を上回る成果を出せているのは、「何がうまくいっているのか、何がうまくいっていないのか」を冷静に見極められるようになったからだと思います。
目標が明確でなければ、その目標に向けた正しい判断を下すことはできません。
自分が何を達成したいのかが分からないままでは、自己満足という心地よいぬるま湯に浸ったまま動けなくなってしまうでしょう。
私がストップロスを使用しない理由
ここで先ほどの話を全て否定するように聞こえるかもしれませんが、実際にはさらに深い文脈を補足しているだけです。
私はストップロスを一切使いません。
どれだけ状況が悪化しても、ストップロスに頼ることはありません。
その代わりに、私は常に決算発表を見てから判断します。
なぜかというと、時には決算前に株価が大きく下がっていても、発表された内容を見れば、市場の懸念よりも同社がはるかに強い立場にあるとわかることがあるからです。
もちろん、これがいつも成功するわけではありません。
しかし、成功する時のリターンは失敗する時の損失を補うほど大きく、十分にバランスが取れます。
私は株価の短期的な変動には動じません。今週や来週の値動きを気にするのではなく、常に次の12カ月先を見据えています。
これが私の言いたいことです。
ストップロスを使えば、特定の銘柄を高値で買い、20%下がったところでストップロスが発動して損切りするという悪循環に陥ります。
特にグロース株の様な値動きの激しい銘柄では尚更でしょう。
私が自身のポートフォリオに組み入れている多くの銘柄は12カ月間で非常に高いリターンを生み出しますが、ほとんどの読者の皆様はその利益を享受できていないかもしれません。
なぜなら、私のポートフォリオの銘柄を自分自身のトレード戦略に当てはめ、ストップロス等を使用してしまうからです。
重要なポイント
私はこれまで、成長は逆境を乗り越える中で生まれること、失敗は学びのチャンスであること、そして信念を持つには目的の明確さが必要であることを学んできました。
ストップロスを使わないのは、常に投資先企業の長期的な成長という大局を見据えているからです。
道中がどれだけ荒れようとも、適応し、学び、目標に忠実であり続けることが、私の成功の原動力となっています。
この考え方こそが、市場のどんな試練にも屈せず前進し続ける力を与えてくれると信じています。
そして、あなたにも同じように力を与えてくれるでしょう。
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ウラニウム・エナジー(UEC)
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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
📍テクノロジー&エネルギー担当
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