01/18/2025

株式投資における心得とは?インフレクション投資家の私が投資における「規律」を重要視する理由を徹底解説!

a person holding a black book with the word buy written on itマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、株式投資における心得として、インフレクション投資家の私が「規律」を重要視する理由を詳しく解説していきます。
  • 投資における「規律」とは、チャンスに迅速に対応する一方で、ボラティリティに耐え抜き、市場がその可能性を評価したタイミングで売却することであると考えています。
  • 「インフレクション投資」には、高品質な投資機会を見極め、ボラティリティの中でも信念を貫くための長年の経験が必要です。
  • 投資で成功するためには、フリーキャッシュフローなどの基本指標に基づく規律あるプロセスを守り、短期的な変動に振り回されないことが重要です。
  • 「規律」は、可能性と実現をつなぐ架け橋であり、衝動的な判断を避けながらスキルを磨くことで、長期的なリターンと持続力を確保できると考えています。

難しい選択をするための「規律」とは?

ご存じの通り、私はインフレクション投資家です。

インフレクション投資とは、企業や市場が成長や変化の「転換点(インフレクションポイント)」に達するタイミングを見極め、それを活用してリターンを得る投資手法です。

この転換点とは、企業の収益や業績が大きく向上する契機や、市場全体のトレンドが変化する局面を指します。

では、投資における「規律」とは何か。反応的であることや受動的であることとどう違うのか?

私にとっての投資における「規律」とは、迅速に投資を決断し、その後は周囲がストップロスに引っかかるのを横目に耐える忍耐力を持つことです。

要するに、「インフレクション投資」とは、ほとんどの人が気づかない物語の転換点を見極めることであり、その可能性が広く認識されたときにポジションを手放すことであると考えています。

したがって、インフレクション投資には、高い適応力を持ち、圧倒的な忍耐力と衝動を抑える冷静さを身につける必要があると考えています。そして、矛盾しているようですが、必要なときには確固たる信念を持って行動することが求められるのです。

「規律」は、目の前に現れる前にそれを見極めることで培われる

「規律」は、群衆の中で投資家を区別する要素であると考えています。ここで言う「規律」とは、いわゆる「買って保有する」投資家のことではありません。それは実際には受動的な投資スタイルであり、もちろんそれが悪いわけではありません。

しかし、私が本当に情熱を注いでいるのは「インフレクション投資家」であることです。インフレクション投資家は、他の投資スタイル以上に努力を求められます。なぜなら、銘柄に対する信念を短期間で築く必要があるからです。

チャンスを素早く見極められるようになるには、長年にわたる膨大な努力が必要です。いや、言い換えると、平凡な機会と高品質な機会を区別できるようになるには、経験を積む以外に道は無いと考えています。

そして、好調な日も悪い日も、良い週も悪い週も、その銘柄を持ち続ける強い信念を持つことが求められます。そして、数週間が数か月に変わる頃、市場全体が自分の仮説に気づき始めたタイミングで、その銘柄を手放すことができなければなりません。

これこそが、投資における「規律」の本質であると考えています。素早く行動を起こしつつ、市場の他の投資家よりも長く耐える忍耐力を持つこと。そして、数か月にわたる保有期間を経て、市場がその可能性だけに目を向け始めたタイミングで投資を売却することで、本当の利益が生まれるのです。

「規律」とは、誰もが気づいたときに売ること

私は非常に競争心が強く、自分の判断が正しかったと認められると本当に嬉しく感じます。

しかし、その喜びが高いリターンに直結するかというと、必ずしもそうではありません。

実際のところ、人々が私の先見性を評価し始めたとき、それは私の仮説が支持を得つつあることを意味します。そして、その瞬間こそ、規律を持って「居座りすぎない」ことが求められるのです。

しかし、この点は言葉ほど簡単ではありません。いくつかの判断ミスをすると、気分が落ち込み、精神的にも疲れ果ててしまいます。「上昇局面で売却する」と言うのは簡単ですが、実際には、その上昇局面で市場全体が可能性を見出しているときに、自分だけが「パーティーは終わりだ」と決断するのは非常に難しいのです。

では、「規律」を保つための信念を築くには、どのような具体的な方法があるのでしょうか?

フリーキャッシュフローは私たちの道しるべ

大きなリターンを得るためには、ボラティリティという代償を払う必要があります。誰もが大幅なアウトパフォーマンスを求めますが、その代償がボラティリティなのです。だからこそ、私は常に「規律」の重要性に立ち返っています。

「規律」とは、結果が自分のプロセスと一致しないときでも、そのプロセスを貫くことです。愚かな行動が報われてしまうと、気が緩んでしまいます。

自分のプロセスを守りながら、同時にスキルを磨くにはどうすればよいのでしょうか?これは矛盾しているように思えますよね?理論上はその通りです。しかし実際には、適応しなければ生き残れません。お金はいくらでも稼げるかもしれませんが、どれだけ裕福であっても、時間を増やすことはできません。

だからこそ、時間は最も貴重なリソースなのです。そして、「規律」こそが、無駄な行動を減らすための土台となると考えています。

例えば、私が長年の経験の中で学んだことの一つは、ストップロスを使うのは避けるべき愚かな行動だということです。例えばですが、なぜ、中国で何かが起きて市場が動揺したからといって、自分の投資先の株式を安値で手放す必要があるのでしょうか?これは投資において簡単に避けられるポイントの一つでしょう。

もう一つ、私の投資スタイルを支えているのは、将来のフリーキャッシュフローへの執着です。私は、1株あたりのフリーキャッシュフローこそが株価の最終的な推進力であると信じています。

人々はいろいろなことを言ったり、ノイズを生み出したりしますが、あなたが今後12カ月の期間でフリーキャッシュフローの数字を大まかにでも正しく把握できていれば、インフレクション投資家として正しい方向に進んでいると言えます。勿論、それは、1年前に築いた信念を、規律を持って貫くことを前提としています。

最後に

「規律」はインフレクション投資の礎です。

それは、市場が自分の信念を試してくるときにプロセスを守り抜きつつ、株価の動きに反応して衝動的な行動を取らないことを意味します。

投資で成功するには、トレンドを追いかけたり短期的な変動に反応したりするのではなく、時間をかけて自分の仮説を信じ抜く忍耐力と、市場が追いついたときに思い切って手を引く勇気が必要だと学びました。

私の意思決定をフリーキャッシュフローといった基本に基づかせ、長年の経験を通じてスキルを磨いてきた結果、規律とは単なる一貫性ではなく、適応力であることを理解しました。

私にとって規律は、可能性を現実に変える架け橋であり、リターンだけでなく、持続力を築くための土台でもあると考えています。


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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ

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