11/04/2024

強気
ロビンフッド・マーケッツ
強気
2025年夏までにロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の株価が1株40ドルに達するという目標は、同社の確かな基盤によって支えられ、実現可能な水準だと考えています。
ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の将来性とは?最新の2024年3Q決算分析を通じて今後の株価見通しに迫る!

a laptop computer sitting on top of a tableマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、注目の米国グロース企業であるロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の2024年10月30日に発表された最新の2024年第3四半期決算の分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
  • 私は、ロビンフッド・マーケッツが市場シェアを拡大することで、2025年に向けて年30%の売上成長を達成できると見ています。
  • また、時価総額の20%に相当する現金を保有する強固な財務基盤が、今後の成長に向けた柔軟性をもたらしています。
  • 2025年にはフリー・キャッシュフローが13億ドルに達すると予想しており、安定した預金流入と顧客エンゲージメントがこの流れを支えています。
  • 最近のEBITDAマージンの変動はあるものの、同社の長期的な収益性が、私の1株40ドルという目標株価を裏付けていると考えています。

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の最新の2024年第3四半期決算発表に関して

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は、1030日に2024年第3四半期決算を発表しており、決算に向けて株価が好調に推移していたことから、投資家の期待が高まっていましたが、実際の決算はその期待にはやや届かない結果となりました。

特に、株価が上がっていた分、このタイミングで一旦利益を確定しようとする投資家が多かったようです。

同社への強気の根拠は、証券業界の競合他社から市場シェアを急速に奪い取る成長戦略にありますが、今回の四半期の純預金額は私や多くの投資家が予想していたほど増加しませんでした。

その結果、収益性も期待を下回る形となっています。

それでもなお、私は同社が依然として将来の予想キャッシュフローの27倍というバリュエーション水準で取引されていることから割安であると見ています。

また、私のレポートを日々ご覧いただいている読者の皆様は、私が「押し目買い」を安易に実行しないことをご理解いただいていると思います。

私が自信を持ってポートフォリオに組み入れる銘柄には、確固たる信念が必要です。

そのため、ロビンフッド・マーケッツの長期的な成長性については、個人的には一切の疑いを持っていません。

したがって、2025年夏までの目標株価として、同社の株価が140ドルに到達する可能性が十分にあると考えています。

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では、詳細を見ていきましょう。

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の短期的な見通し

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は、手数料無料で使いやすいアプリを通じて、一般の人々に投資の機会を提供する証券プラットフォームです。

アクティブトレーダーをターゲットに、ツールやインセンティブの提供に力を入れ、「Gold」メンバーシップなどの付加価値サービスを拡充し、海外展開も進めています。

低コストかつ柔軟な取引ができる点が評価されており、株式、オプション、暗号通貨の取引を提供することで多くの利用者を引きつけています。

特に、記録的な預金額の増加からも、同社が顧客価値の向上を実現していることを裏付けていると言えるでしょう。

新しいRobinhood Goldカードなども、報酬や利便性の面でユーザーにさらなる価値を提供しています。

さらに、サブスクリプション収入を着実に伸ばし、記録的な預金流入もあり、年間目標を上回る成長が期待されています。

インデックスオプションや先物取引、デスクトップ版の「Robinhood Legend」など新たな製品を投入し、市場での存在感を拡大しています。

とはいえ、今四半期ではプラットフォームへの需要がやや落ち着きを見せ、9月の年率成長率は21%に減速しました。

これは2024年第2四半期の40%以上の成長率からの低下です。

(出所:ロビンフッド・マーケッツの2024年第3四半期決算資料

ただし、現時点では、これは一時的な変動に過ぎないと考えており、強気の見通しをすぐに変えるつもりはありません。

しかし、純預金の推移は注意深く見守っており、これが強気の根拠の重要な要素であると考えています。

このような背景を踏まえ、ここからはさらに同社のファンダメンタルズについて掘り下げていきましょう。

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の売上高:2025年の売上高成長率は年平均30%を達成する見込み

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の売上高成長率(%)

(出所:筆者作成)

私は、以前より、ロビンフッド・マーケッツ(HOODは今後の12ヶ月で比較対象が容易な状況にあるため、持続的に年率35%の成長軌道に乗る可能性が高いと見ています。

もしこの予測通り、年率30%以上の成長を続けながら年間売上高が30億ドルに達するようであれば、投資家は同社を「成長する革新者」として評価し、さらに高いプレミアムを払いたいと考えており、今回の決算を経ても、私はこの見解を変えていません。

2025年に向けて、同社には十分な成長の勢いがあり、2024年比で30%の売上成長を達成し、売上高を30億ドル以上に引き上げると考えています。

この前提をもとに、次は同社のバリュエーションについて見ていきましょう。

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)のバリュエーション:予想フリーキャッシュフローの27

投資判断においては、企業の財務状況が投資リスクを高めるのか、それとも将来の成長に向けた柔軟性をもたらすのかを見極めることが大切です。

この点で、ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は優れた財務基盤を持っています。

時価総額の約20%に相当する、制約のない純現金を保有しており、これは投資家にとって大きな価値を提供しています。

さらに、以前より、私は同社は現状のペースで進めば、2024年の第3四半期決算ではEBITDAが10億ドルに達すると考えていました。

第3四半期の調整後EBITDAは2億6800万ドルで、過去12ヶ月でほぼ10億ドルにまで成長

(出所:ロビンフッド・マーケッツの2024年第3四半期決算資料

そして、同社は私の期待に概ね応えていることからも、私の強気な見方に変わりはありません。

私は、安全マージンを確保して投資することを重視しています。

私の強気の根拠は、企業の将来のフリーキャッシュフローに基づいています。

株価は日々変動しますが、1年を通して見ると、株価は企業のフリー・キャッシュフローに沿う傾向があると考えています。

そして、以前は、同社の2025年のフリーキャッシュフローが12億ドルに達すると予想していましたが、現在では13億ドルに達する可能性があると考えています。

今年の初めから9ヶ月で既に12億ドルのフリーキャッシュフローを達成しており、EBITDAを大きく上回っています。

ただし、第2四半期から第3四半期にかけてEBITDAマージンが44%から42%に低下し、投資家の関心を集めています。

(出所:ロビンフッド・マーケッツの2024年第3四半期決算資料

私は、同社のチームが収益性の最大化に注力していることを理解しているため、この四半期のマージン低下は一時的なものと見ています。

総じて、2025年夏までに140ドル(時価総額350億ドル)の目標価格が現実的であると考えています。

これは、同社が予想フリー・キャッシュフローの27倍で評価されることを意味し、この革新的な証券プラットフォームにとって妥当な水準だと判断しています。

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)への投資リスク

私の強気な見方は、ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の顧客預金に基づいています。

しかし、今四半期の顧客預金の成長率はやや鈍化しました。

これは通常のビジネスの変動であり、顧客が継続して資産を同社に移行していることを示していると見ています。

Hood Week」などのプロモーション施策により、預金流入が促進され、顧客1人あたり平均13万ドル以上の資金が移されました。

これにより、同社が顧客のウォレットシェアを増やし、エンゲージメントを高めることに成功していることがわかります。

もう一つ注視しているリスクは、EBITDAマージンが4042%の水準で安定するかどうかです。

これは昨年Q329%から大きく改善した水準であり、強気の見方を維持するためにはこの水準が持続することが重要です。

ロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の最新決算に対する結論

2025年夏までにロビンフッド・マーケッツ(HOOD)の株価が140ドルに達するという目標は、同社の確かな基盤によって支えられ、実現可能な水準だと考えています。

同社の30%の売上成長率は、同社が市場シェアを拡大していることを反映しており、時価総額の20%に相当する制約のない現金を持つ強固な財務基盤が、競合に対する大きな強みです。

さらに、2025年には13億ドルのフリー・キャッシュフローを達成する見込みであり、安定した預金流入とターゲットを絞ったプロモーション施策によるユーザーエンゲージメントがこれを支えています。

そのため、最近のEBITDAマージンの変動はあるものの、同社の長期的な収益性と成長軌道により、この140ドルの目標株価を正当化できると見ています。

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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ

📍テクノロジー&エネルギー担当

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