強気リクイディティ・サービシズ【テクノロジー】リクイディティ・サービシズ(LQDT)の将来性:目標株価は55ドル!最新の決算分析を通じて今後の株価見通しに迫る!
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- 本稿では、注目の米国IOT銘柄であるリクイディティ・サービシズ(LQDT)の12月12日に発表された最新の2024年度第4四半期決算分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- リクイディティ・サービシズは、翌期である2025年度第1四半期の売上高が前年比60%増を見込む強気の業績見通しを発表しており、同社の負債のない健全な財務基盤がこの成長を支えています。
- 同社のスケーラブルなプラットフォームと広範な買い手ネットワークは収益拡大の原動力となっており、経営陣は今後2~4年以内にEBITDA1億ドルの達成を目指しています。
- 景気循環や競争といったリスク要因はあるものの、力強いEBITDA成長見通しと経営陣の積極的な取り組みを考えると、同社は魅力的な投資先であると考えています。
- また、同社の足元の株価は将来の予想フリーキャッシュフローの11倍と割安で、2026年初頭までの目標株価を1株あたり55ドルに引き上げています。
リクイディティ・サービシズ(LQDT)に関して
本稿は、12月12日の寄り付き前に発表された最新の2024年第4四半期決算直後に執筆した下記のレポートとセットで読むことを前提としています。
単独では十分に理解できない可能性があるため、まず下記のレポートをご覧いただければと思います。。
内容は短く、3~4分程度で読めるものです。
本稿では、リクイディティ・サービシズ(LQDT)の最新の決算をより詳細に分析していきます。
同社は、最新の決算において非常に前向きで力強い業績見通しを発表しており、同社の事業は転換点を迎えたように思われます。
この負債を持たないアセットライト型のビジネスモデルの魅力は、2025年度第1四半期に売上高が前年比約60%増加すると予想されている点です。
こうした見通しに加え、負債ゼロという財務基盤の安定性を考慮すると、将来の予想フリーキャッシュフローの11倍というバリュエーションは魅力的に見えます。
そのため、同社株式の2026年初頭までの目標株価を1株55ドルに引き上げました。
リクイディティ・サービシズ(LQDT)に関する重要なポイント
私がポートフォリオに新たに銘柄を追加する際には、その銘柄が目標株価に到達すると考えていることを前提としています。
また、私が新規に組み入れる銘柄にはストップロスを設定していません。
ストップロスを使えば損切りさせられる可能性があります。
そしてさらに、ストップロスを設定した場合、S&P500を下回るパフォーマンスに終わる可能性も高まると考えております。
私は株式投資を長く続けてきた経験から、それが事実であると考えています。
私がストップロスを使用しない理由に関しては、インベストリンゴのプラットフォーム上より、下記のレポートをご覧ください。
10回中9回は決算発表後に株価が急騰するかもしれませんが、その後4~6週間の間に勢いを失うタイミングがあります。
そのタイミングで株価が一息ついているときに買い増すのが最善の戦略であると考えています。
多くの投資家は株価が弱含む局面で売却しますが、その結果、パフォーマンスは低くなりがちです。
一方で、私は株価が強含む局面で売却することで、高いパフォーマンスを実現することを目指しています。
足元では、最新の決算後の急騰を受けて、アップラビン(APP)、スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)、ドキシミティ(DOCS)、ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルス(HIMS)、さらに、レディット(RDDT)といった銘柄を上昇局面で売却しております。
各銘柄の詳細に関心がございましたら、下記の各銘柄の分析レポートも併せてご覧いただければと思います。
アップラビン(APP)
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)
ドキシミティ(DOCS)
ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルス(HIMS)
レディット(RDDT)
リクイディティ・サービシズ(LQDT)の短期的な見通し
リクイディティ・サービシズ(LQDT)は、小売、政府、産業といった幅広い分野で、余剰品や返品品、中古資産の売買を仲介する双方向型のマーケットプレイスを運営しています。
同社はスケーラブルなプラットフォームと大規模な買い手ネットワークを活用し、売り手には余剰品から価値を回収する手段を、買い手にはこれらの資産をコスト効率よく入手する機会を提供しています。
その価値は、顧客のニーズに合わせた柔軟なソリューションを提案する能力にあり、また循環型経済の促進にも貢献している点にあります。
さらに、同社は今後数年以内にEBITDAを1億ドルに引き上げるという強力な中期目標を掲げており、成長企業としての地位をさらに確立しています。
このような背景を踏まえ、次に同社の事業基盤について詳しく見ていきましょう。
リクイディティ・サービシズ(LQDT)の売上高成長率の大幅な伸びに注目
リクイディティ・サービシズ(LQDT)の売上高成長率(%)
(出所:筆者作成)
2024年度第1四半期(昨年度)のリクイディティ・サービシズ(LQDT)の連結売上は、GMV(流通総額)の23.3%に相当していました。
一方、今年のGMVは前年比で約24.2%増加すると見込まれています。
それに加えて、経営陣は電話会議で「GMVに対する連結売上の割合が約30%に上昇する」と述べています。
仮にGMVの30.2%が売上として計上されるとすると、売上は約1億2200万ドルに達する可能性があります。
これは前年比71.1%の増加に相当し、驚異的な数字と言えるでしょう。
とはいえ、私は「ヒーロー投資家」になるよりも、大きな安全マージンを持って行動する方が良いと考えています。
覚えておいてください。
「ヒーロー投資家」とは、ゼロになる一歩手前の状態です。
また、以前から私のレポートを定期的にご覧いただき、私の投資スタイルをご存知の方なら理解いただけると思いますが、私は常に慎重な姿勢を優先しています。
安く買う「愚かさ」を選び、賢く見えても高値で買うことは避けます。
早い段階で投資する際には多少のミスが許されますが、遅れて投資する場合には完璧な答えが必要です。
そのため、私は前年比60%の成長を基準に考えていますが、不確実性を排除するつもりはありません。
この前提を踏まえ、次にバリュエーションについて話を進めていきましょう。
リクイディティ・サービシズ(LQDT)のバリュエーション:予想フリーキャッシュフローの11倍
「インフレクション投資家」として、リクイディティ・サービシズ(LQDT)が負債を一切抱えていない点は非常に興味を引きます。
インフレクション投資家は、企業や市場の転換点(インフレクションポイント)を見極め、その成長や変化の初期段階で投資を行う投資家です。
この転換点は、新製品の成功や市場拡大、規制緩和など、大きな成長のきっかけとなるタイミングを指します。
リスクは高いものの、適切なポイントでの投資により大きなリターンを狙うのが特徴です。
そして、私は、収益性があり負債を持たない企業に注目しています。
負債がなく、発行済み株式数が増えていない企業は、経済的に安定していることを示しており、この点が強気の投資判断を支える要素となります。
さらに、私は経営陣が長期的な成長を達成することに強い投資意欲を持っている企業を好みます。
これは、企業の成長性を確信するうえで非常に重要なポイントです。
ご覧のとおり、同社のアングリックCEOは発行済み株式の約4分の1を保有しています。
これにより、アングリックCEOは株価を長期的に上昇させることに強い動機を持っていると言えるでしょう。
次に、同社の2025年度第1四半期のEBITDAは前年比約65%増の約1,200万ドルになると予想されています。
ただし、私は同社のガイダンスの上限ではなく、一定の余裕を持たせるために控えめな数字を採用しています。
2025年度第1四半期のフリーキャッシュフローは、前年同期の約マイナス1,050万ドルから大幅に改善し、約マイナス400万ドルになる可能性があります。
さらに総合的に考えると、同社の年間フリーキャッシュフローは約9,000万ドルに達する可能性があり、これは前回のレポートにて予想していた7,500万ドルを大きく上回ります。
これに基づくと、現在の株価は予想フリーキャッシュフローの11倍に相当し、割安な水準にあるように見えます。
リクイディティ・サービシズ(LQDT)を取り巻く投資リスク
リクイディティ・サービシズ(LQDT)を取り巻く主なリスクは、売上高成長率の安定性が必要だという点です。
現在、成長率は目を見張るほど強力ですが、事業の循環性が再び表面化し、90日後に成長が鈍化した場合はどうでしょうか。
そのような状況で、投資家がサイクルの影響を受けやすい企業に対して、将来の予想フリーキャッシュフローの15倍以上の評価を付ける意欲を保てるかは疑問です。
さらに、私の成長予測の多くは、経営陣が示したガイダンス通りにテイクレートを30%台前半まで引き上げられるかどうかに依存しています。
しかし、これが2024年度と同様に27%程度まで低下した場合、投資家の関心は一気に薄れる可能性があります。
加えて、同社は余剰資産マーケットプレイスにおいて競争の課題にも直面しています。
例えば、イーベイ(EBAY)のような大手eコマースプラットフォームや、特化型の余剰資産マーケットプレイスが主な競合相手です。
また、経営陣は電話会議で、EBITDAを1億ドルに達成するのに2~4年かかる可能性があると述べ、同社の事業の予見可能性が限定的であることを示唆しました。
ただし、同社はすでに前年度に約5,000万ドルのEBITDAを計上しています。
そのため、50%の年平均成長率(CAGR)と若干のプラスの営業レバレッジを考えれば、EBITDAを1億ドルに達成するのに4年もかかるとは考えにくいでしょう。
リクイディティ・サービシズ(LQDT)に対する結論
リクイディティ・サービシズ(LQDT)は、驚異的な売上成長予測、負債ゼロの健全な財務基盤、そして予想フリーキャッシュフローのわずか11倍という割安なバリュエーションから、その財務的な強さと成長性には大いに期待が持てるように見えます。
さらに、経営陣の利害関係が株主価値と一致している点や、アセットライト型ビジネスモデルの高いスケーラビリティも、投資の魅力を強く後押ししています。
確かに、事業の循環性や競争といったリスクは存在しますが、同社の堅調なEBITDA成長と規律ある経営方針は、持続可能な財務パフォーマンスを支える堅固な基盤となっています。
以上の理由から、私は2026年初頭までの目標株価を1株55ドルに引き上げ、同社に対して強気で見ています。
その他のリクイディティ・サービシズ(LQDT)に関するレポートに関心がございましたら、こちらのリンクより、リクイディティ・サービシズのページにアクセスしていただければと思います。
加えて、今回の2024年第3四半期決算を受けて、新たにアサナ(ASAN)、ルーブリック(RBRK)、クレド・テクノロジー・グループ(CRDO)、セレンス(CRNC)、スノーフレーク(SNOW)、ビル・ホールディングス(BILL)、イノデータ(INOD)、アステラ・ラブズ(ALAB)、テラドック・ヘルス(TDOC)をポートフォリオに追加し、各銘柄に関して詳細な分析レポートも執筆しております。
また、私のポートフォリオの2025年12月月初時点での詳細は、下記のレポートにおいてに解説しておりますので、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上より、併せてご覧いただければと思います。
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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
📍テクノロジー&エネルギー担当
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インベストリンゴでは、弊社のアナリストが、高配当関連銘柄からAIや半導体関連のテクノロジー銘柄まで、米国株個別企業に関する動向を日々日本語でアップデートしております。そして、インベストリンゴのレポート上でカバーされている米国、及び、外国企業数は250銘柄以上となっております。米国株式市場に関心のある方は、是非、弊社プラットフォームよりレポートをご覧いただければと思います。