エヌビディア(NVDA)のテクニカル分析は良好で目標株価は300ドル?

- 本稿では、注目の米国半導体であるエヌビディア(NVDA)のテクニカル分析を中心に、同社の今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- エヌビディア(NVDA)の株価急落はファンダメンタルズの悪化によるものではなく、むしろ市場のポジショニングや一時的な調整によるものであると見ています。
- テクニカル分析とファンダメンタルズの両面から見て、エヌビディアには300ドル到達に向けた現実的な道筋があり、現在の株価は魅力的に見えます。
- エヌビディアはAIインフラの中心的企業として、今後も高い評価を期待することが出来ると考えており、今回の下落は長期投資家にとって良いエントリーポイントになり得ると見ています。
はじめに
AI関連銘柄が急落していますが、足元のエヌビディア(NVDA)の株価水準には注目しています。
今年に入って最も急激なテック株の売りが発生し、エヌビディアもその中心にいました。しかし、これはパニックになる理由ではなく、むしろチャンスの兆候なのではないかと考えています。
ファンダメンタルズ(企業の基礎的な指標)とテクニカル(株価チャート分析)の両面から見て、エヌビディアには長期的な力強い上昇の可能性があり、2025年までに300ドルへと到達する現実的な道筋が見えているようにも見えます。そして、本稿では、その背景を詳しくご説明します。
🎯 エヌビディア(NVDA)は売られすぎ?
エヌビディア(NVDA)の最近の株価下落は、トランプ氏による関税ショックと、過熱気味だった市場全体の一時的な調整と重なって起きたものでした。重要なのは、この下落がファンダメンタルズの悪化によるものではなく、ポジショニングによるものだったという点です。
半導体業界は、そもそも今回の関税の第一の標的ではありませんでした。仮に新たな関税が発動されたとしても、エヌビディアはグローバルな事業展開を行っているため、ある程度の自然な防御が期待できます。
また、AI需要は減速しているどころか、むしろ加速しています。そのため、今回の市場の動きは、単なるリセットにすぎないと見ています。
📊 エヌビディア(NVDA)のテクニカル分析:押し目は買われた?
エヌビディア(NVDA)の株価は約86ドルで底を打ちましたが、ちょうどその水準が高出来高のサポートラインとなっており、そこからの反発は即座かつ力強いものでした。これは、買い手がすでに市場に戻ってきていることを示唆しているように見えます。
エヌビディアの日足チャート
(出所:TrendSpider)
日足チャートではMACDが強気に転じており、まだ完全に安心とは言えませんが、もしエヌビディアの株を長期で保有したいと考えているなら、望ましい底打ちパターンが形成されつつあるように見えます。
エリオット波動理論によれば、真のトレンド転換には5波動の上昇(インパルス)が必要です。現時点ではそこまで到達していないものの、非常に近づいています。100〜110ドル付近での再テストが成功すれば、それは次の上昇局面に向けて買い増しを行うチャンスとなるかもしれません。
エヌビディアの4時間足チャート
(出所:TrendSpider)
最悪のケースでも、200週移動平均線(EMA)とフィボナッチ61.8%戻しの水準は約65ドルに位置しています。ここは理想的な買い場となる価格帯であり、もしその水準まで下がるならば、私はその時の準備も整えています。
エヌビディアの週足チャート
(出所:TrendSpider)
💥 エヌビディア(NVDA)の300ドルへの道筋
これは希望的観測ではありません。テクニカルとファンダメンタルズの両面から見て、教科書通りの理想的なセットアップが整いつつあるように見えます。
エヌビディアの週足チャート
(出所:TrendSpider)
テクニカル的には、フィボナッチ1.618倍の延長線上に、ちょうど300ドル付近が位置しています。
ファンダメンタルズの面では、エヌビディアの2025年の1株あたり利益は約4.5ドルと予測されています。過去5年間の平均である65倍のPER(株価収益率)を適用すれば、株価は292ドルとなります。これは決して無理のある数字ではなく、むしろ通常の水準への回帰と言えます。
(出所:Seeking Alpha)
AIインフラへの需要は依然として拡大を続けています。エヌビディアが構築しているエコシステムは、GPUからソフトウェアに至るまで他社の追随を許さないものです。たとえ利益率がやや低下したとしても、これほどの成長規模であれば、市場は引き続き高い評価を与えるのではないかと考えています。
🧠 エヌビディア(NVDA)に対する結論
テクニカル、ファンダメンタルズ、そして市場のセンチメントがすべて一致するというのは、非常にまれなことです。確かに、ボラティリティ(価格変動の大きさ)は今後も続くかもしれませんし、マクロ経済的な雑音もあります。しかし、エヌビディア(NVDA)が消えることはないでしょう。同社はAIの中核を担う存在であり、今回の下落は、最後の大きな買い場となる可能性もあると見ています。
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