01/10/2024

やや強気
ペプシコ
やや強気
同社は、今後100年経っても世界からなくなることが想像しにくい、本当に「素晴らしいビジネス」のひとつだと見ています。
ペプシコ / PEP / 予想配当利回り3.01%:高配当銘柄の今後の株価見通しに対するカルフールのニュースによる影響

pepsi can on white tableタリク・ デニソンタリク・ デニソン
  • このニュースに対する私の反応としては、まず、この2社の「マージンを見る」ことである。
  • そしてペプシコ(PEP)は、カルフールと比較して、より太いマージンを確保していると見ている。
  • いずれにせよ、このニュースが両社にとって大きな打撃になるとは思っていない。
  • しかし、カルフールの割安なバリュエーションは、その弱い立場を反映している可能性がある。

新年早々、雑音としか思えないニュースのひとつに、フランスの大手スーパーマーケット、カルフール(CRRFY)がペプシコ(PEP)の製品を棚から排除するという決定がある。

私は今でも両方の株を保有しており、ペプシコは私の12歳の子供のUTMA口座で最大の保有株となっている。

私は、ペプシコが本当に素晴らしい一握りの企業のひとつであり、100年後でも同社のない世界を想像することは難しいと個人的に感じている。

一見したところ、この戦いは明らかにペプシコが優位に立っているように見える。

というのも、ペプシコのブランドに対してロイヤルティを持っている顧客は多く、自分の好きなブランドを置いていない一般的な食料品店であるカルフールに忠誠を誓う人よりも、ペプシコの商品を買うために通りを渡ってカルフールの競合店にペプシコの商品を購入しに行く人の方が多いと感じるからである。

そして、それが明らかになるのは、今年最初の数四半期の中間決算が発表される時であり、その過程を通じて、ペプシコとカルフールのマージンが上がるか下がるかを見極めたいと考えている。

また、営業利益率への数%ポイントの打撃は、ペプシコよりもカルフールにとってダメージははるかに大きい。

そして、少なくとも私には、これら一連の流れは、カルフールが低価格を守る姿勢を顧客に示しながら自社のマージンを守るためなら、ペプシコの商品の販売中止という賭けにも出るという姿勢を示しているように見える。

ここで「賭け」という言葉を使ったのは、それがカルフールにとっていくつかの異なる方法で利益をもたらすかもしれないからである。

しかし、マージンの圧迫や顧客数の減少というマイナス面は、そのプラス面を上回る可能性がある点にはご留意いただきたい。

リターンを重視する私としては、マージンを単独で見るのではなく、デュポンの株主資本利益率の公式を構成する要素の一つとして見ている。

ペプシコの高い収益性は、驚くことではないが、代償を伴う。

私がここで比較する一つの指標は、EV/EBITレシオ、またはその逆数のEBIT/EV利回りである。

この指標では、ペプシコは「割高」だがそれほどでもなく、カルフールは「バリュー」だが「割安」でもないというのが現状である。

そのため、両者の株価の水準は、現時点で投資を判断する上では、あまり魅力的な水準とはなっていないというのが本音である。