やや強気パランティア・テクノロジーズパランティア・テクノロジーズ(PLTR)強気:AI銘柄の最新の2023年第3四半期決算&強み分析と今後の株価見通し・予想
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は、2023年11月2日に2023年第3四半期決算を発表している。
- 同社の収益成長率は加速しており、実際にこのような収益成長率を実現しているAI関連企業は数少ない。
- 同社の顧客数は大幅に増加しており、顧客がパランティアのソフトウェア・プラットフォームの価値を認めていることを示している。
- パランティアの現在の株価は、着実な成長トレンドと強固な顧客基盤を踏まえると、来期フリーキャッシュフローの35倍と魅力的な価格で推移している。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)への投資テーマ
パランティア(PLTR)は、政府機関を含む様々な業界向けに、各組織がデータを統合し、大規模に分析することを可能にするソフトウェア・プラットフォームの開発を専門としている。
同社のPalantir Gotham、Palantir Foundry、Palantir Apollo等のプラットフォームは、データ統合・分析、更に、多様な環境への安全なソフトウェアの導入を容易にしている。
パランティアの決算報告は、いつも大きな注目を集めるイベントであり、今期も同様だった。
しかし、パランティアが、僅かではあるが、実際に収益成長率が加速している数少ないAI関連企業の一つであるという点では異なっていたかもしれない。
パランティア株を否定する人達は、株式報酬が引き続き過剰だと指摘するだろう。
しかし、私には、現時点では、投資家がこの過剰と受け取られていた従業員向け株式報酬を気にしているとは思えない。
この要素はすでに織り込み済みであるだけでなく、パランティアが既にGAAPベースで黒字であるという事実が、この弱気な懸念をほぼ払拭しているからである。
総じて、パランティアは、明確なエンド・カスタマーの多様化と飛躍的な成長機会を示し続けているため、私は今が買い時だと信じている。
私のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)への過去の見解
2023年8月8日に執筆をした、パランティアに関する強気の見通しを示したレポートにおいて、私は下記の通り述べた。
「更に、最も重要な点として、パランティアは引き続きGAAPベースで利益を上げており、90日以内にS&P500指数への採用可能銘柄となる見込みである。そして、その後直ぐにS&P500指数に組み入れられるだろう。」
「私がパランティアを推奨して以来、高い人気を誇るパランティアは、私の保有銘柄の中では変動が激しい銘柄であるが、概ね上昇傾向にある。」
「パランティアには、過剰なプロモーションの習慣や、経営陣に対する極めて過大な報酬等、ネガティブ側面があることに、私は断固として変わりはない。」
「しかし、パランティアが最先端のデータマイニングと人工知能分析を開発し続け、顧客が複雑なデータ構造からパターンを発見し、実用的な洞察を導き出せるよう支援していることを踏まえると、それらの欠点は補って余りあると言える。」
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の短期的な見通し
パランティアは、様々な組織のデータと業務を統合するプラットフォームの構築を専門とするソフトウェア企業である。
Palantir Gotham、Palantir Foundry、Palantir Apolloの3つの主要なソフトウェア・プラットフォームを開発している。
Gothamは、複雑なデータセット内の隠れたパターンを特定することに重点を置き、Foundryは、データ統合と分析のための中央オペレーティングシステムを構築し、Apolloは、様々な環境において安全かつ継続的なソフトウェアデリバリを保証する。
パランティアの顧客は、政府機関、金融サービス、ヘルスケア、航空、防衛等、多様な分野に及び、同社のソフトウェアは、情報アナリスト、臨床医、軍関係者などの専門家によって使用されている。
次に、今四半期の業績で最も示唆に富む点は、米国の商業顧客数が前年同期比で37%増加し、2022年第3四半期の132社から2023年第3四半期には181社になったことである。
何度も述べているが、私の考えでは、強力な顧客導入曲線(Customer Adoption Curve)は、企業の収益成長率よりも重要である。
好調な四半期は様々な理由で起こりうる。
しかし、顧客がこのように劇的な形でパランティアと契約するということは、パランティアが提供する価値を認識しているからに他ならない。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の売上高成長率は改善
パランティアは、通期見通しを上方修正した。
大局的に見れば、僅か数パーセントの差である。
しかし、現在の市場環境では、過大な宣伝文句を実際に具体的な収益成長率に変換しているAI企業は、見事に報われているのが現状である。
来年の比較対象は、パランティアにとってより簡単なものになるだろう。
仮に、2024年にパランティアが特別強い輝きを放たなかったとしても、私はパランティアが10%代後半の成長率、あるいは恐らく20%の年平均成長率を実現できると信じている。
年平均成長率13%の2023第2四半期決算を発表した同社が、年平均成長率20%の可能性に投資家の目を向けさせることは、この物語を、成熟ビジネスから成長ビジネスへと劇的に変化させることになる。
そして、成長事業は成長倍率で報われるのである。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)のバリュエーション:フリーキャッシュフローの35倍
パランティアのバリュエーションについて説明する前に、パランティのフリーキャッシュフローに注目したい。
パランティアは、フリーキャッシュフローを生み出し続けている。
そして、そのフリーキャッシュフローの多くが、従業員向け株式報酬のために使われることとなっている。
正直に言えば、ほぼ全てだ。
しかし、パランティアの経営陣は、この従業員向け株式報酬が株価の重荷になっていることを十分承知している。
更に、パランティアは既にGAAPベースで黒字であるだけでなく、僅か12ヶ月で、基礎的収益性をどれだけ改善できたかを考えてみて欲しい。
そして、2024年末まではどうだろうか?
私は、パランティアは、2024年に約10億ドルのフリーキャッシュフローを生み出すと信じている。
つまり、現在のパランティアの株価は、来年のフリーキャッシュフローの35倍ということになる。
恐らく、年平均成長率20%近くで成長し、極めて懐の深い顧客を持つビジネスであることからも、パランティアは不況に強い銘柄として買うに値すると私は考えている。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)に対する結論
強固で分散された顧客基盤と、力強い収益成長率を誇るパランティアは、S&P500指数への採用も期待され、更なる成功を収める態勢が整っているように見える。
過剰な従業員向け株式報酬に対する懸念は残るものの、パランティアの収益性は既に証明され、基礎的収益性の目覚ましい改善により、魅力的な投資機会となっている。
将来のフリー・キャッシュ・フローの35倍で取引されているパランティアの株価は、着実な成長軌道、並びに、顧客基盤の財務状況が健全であることを考慮すると、非常に魅力的な株価水準にあると思われる。
不況に強く、長期的に有望な銘柄を追い求める投資家にとって、パランティアは魅力的な投資機会であると見ている。
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