強気パランティア・テクノロジーズパランティア・テクノロジーズ(PLTR)強気:2024年のカタリスト・強気材料と今後の株価見通し・将来性(Palantir)
ジェームズ・ フォード- 私はパランティア・テクノロジーズ(PLTR)は2024年も成長を続けると予想しており、後述の4つのカタリストが同社の成長をサポートすると見ている。
- 具体的には、収益性の向上、S&Pへの組み入れ、特定の大型契約等が挙げられる。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)に関して
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は2023年に最も好調だった銘柄の一つである。
AIの流れに乗ったのは確かだが、その過程で巨額の契約を獲得し、画期的な新製品AIPをリリースしている。
2024年に入り、多くの人々が次の大きなトレンドに注目している。
一方で、目まぐるしく変化する今日の世界では、AIはすでに過去のもののように思われているのも現状である。
しかしながら、同社に関しては、まだまだアップサイドの余地は十分に残っており、今年こそは注目したい銘柄の一つであると見ている。
昨年の秋に、私は同社の業績を分析し、同社が今後10年間でメガ・キャップになる可能性があると予測した。
この点に関する私の見解は現時点でも変わっておらず、当時と同様に強気である。
しかし本稿では、2024年に向けた4つのカタリストを紹介したい。
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1. パランティア・テクノロジーズ(PLTR)のNHSとの契約
多くの議論を経て、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は最近 、 英国の国民健康保険制度であるNHSと契約を締結した。
英国の医療は中央集権的で、NHSという形を取っている。
NHSの年間予算は約1,688億ポンドであり、データプラットフォームのセットアップ、更新、運用のため、同社を採用するために約3億3,000万ポンドを投資することを決定している。
しかし、この昨年に発表された古いニュースを、なぜ2024年になった今、私が注目しているのだろうか?
なぜなら、今こそ、同社がNHSに対して契約を実行するのを確認する時であり、もし彼らが約束の半分の成果を出すことができれば、この契約はもっと多くの契約につながると見ているからである。
この点に関しては、既に心強いニュースがいくつかある。
多くの否定的な見出しにもかかわらず、同社がNHSと契約して以来、NHSの利用者のごく一部だけがNHSプラットフォームとのデータ共有を拒否しているとのことである。
(出典:X)
同社が必要な生のデータにたくさんアクセスできるようになることを踏まえると、これは素晴らしいニュースである。
同社がここで良い仕事をすれば、3億3,000万ポンドはほんの始まりに過ぎないとに私は見ている。
2. パランティア・テクノロジーズ(PLTR)のTITAN契約
まだ発注されておらず、近い将来発注されるであろう契約は、米陸軍の戦術情報ターゲット・アクセス・ノード(Tactical Intelligence Targeting Access Node)で、「TITAN」とも呼ばれる戦闘管理システムである。
「TITAN」と呼ばれるこのプログラムは、RTX社(旧レイセオン社)とパランティア・テクノロジーズ(PLTR)が互いにシステムのデモを行った14ヶ月のラピッド・プロトタイピング段階を経ている。
両社は以前、これらのプロトタイプを開発するために3600万ドルを獲得している。
最近の情報開示によると、陸軍は更なる武器調達に約15億ドルの投資を検討している可能性があり、仮にパランティア・テクノロジーズがTITAN契約を獲得した場合、その大部分は同社に支払われる可能性があると見ている。
3. パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の継続的な収益性
上述の大型契約も魅力的なカタリストである一方で、昨年来の同社の収益性の改善についても注目したい。
同社は過去4四半期にわたりGAAPベースの利益を計上しており、中でも第3四半期は前四半期比で2倍以上と、目覚ましい収益性の向上を遂げている。
また、営業利益を見ると、収益性の向上はさらに顕著であることが分かる。
ご覧の通り、同社は2022年第3四半期に6220万ドルの赤字だったのが、2023年には4000万ドルの黒字となっている。
同社の収益性の問題は、足元までは、同社に対する最も説得力のある弱気材料であったと思われる。
しかし同社は現在、市場のアナリストの予測によると、収益性が継続的に増加する見込みである。
そして、この持続的な成長は、弱気派の主張を打ち砕くだけでなく、次に取り上げるカタリストを可能にする役割を果たすだろう。
4. パランティア・テクノロジーズ(PLTR)のS&P500への採用
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は現在、S&P500の構成銘柄になるための必要条件を満たしている。
GAAPベースで4四半期連続の黒字を達成し、米国に本社を置き、時価総額が145億ドルを超えている。
実際、現在の時価総額は350億ドル近くであり、S&P500種株価指数に採用されている企業の半数以上の規模となっている。
指数への組み入れ / 除外の基準は明確ではないが、概ね毎年20社前後が除外され、入れ替わる。
近年追加された銘柄の中には5%前後上昇している銘柄も見られる通り、過去には、S&P500に追加された銘柄が「S&P500組み入れ」の恩恵を受けたというケースも見受けられる。
これは、S&P500指数に連動するインデックス・ファンドがそれらの新規組み入れ銘柄を買わざるを得ないためと思われる。
近年追加された注目株の例としては、昨年12月4日に6.2%上昇したウーバー・テクノロジーズ(UBER)、9月5日の発表後に7.2%上昇したエアビーアンドビー(ABNB)などが挙げられる。
その為、同社のS&P500指数への組み入れが決定した場合には、同様に組み入れ効果の恩恵を受ける可能性があり、最近の同指数銘柄入れ替えにおけるトレンドを踏まえると、この組み入れに関するニュースで同社株価がサポートされることも期待出来る。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)に対する結論
これまで何度も述べてきたように、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は魅力的な企業である。
最先端のAIプラットフォームを有し、ヘルスケアや防衛といった高成長分野でその技術を活用している。
2024年には、新規大型契約、今後の一層の業績の改善、さらにはS&P500への組み入れの可能性など、注目すべき材料が多く存在する。
同社の株価は未だ直近高値の21ドルを大きく下回っていることからも、私には現在の株価水準も魅力的に見える。
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