やや強気パランティア・テクノロジーズパランティア(PLTR)強気:AI銘柄の最新の2023年4Q決算・優位性分析と今後の株価予想・将来性(Palantir)
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- パランティア(PLTR)は、2024年2月5日に2023年第4四半期決算を発表している。
- 同社の2024年までの見通しは、年平均成長率が23%と予想を上回り、力強い成長を示している。
- 同社の3つの主要ソフトウェア・プラットフォームと増加する顧客数は、同社の製品に対する高い需要を示している。
- 足元の将来フリーキャッシュフローの38倍というバリュエーションは、同社が誇る強固な政府関連顧客基盤を踏まえると正当化されると考える。
私のパランティア(PLTR)への過去の見解
決算を踏まえ、パランティア(PLTR)は、私が期待した以上に強い見通しを示している。
私は1年前の2023年2月16日に、同社への見通しを「強気」としてカバレッジを開始した。
その日以来、同社の株価は昨日の取引時間外の急騰を含めて90%以上上昇している。
そして、昨年の11月に、私は下記のように述べている。
「以前から申し上げているように、ここで重要なのは、パランティアが年平均成長率20%のビジネスであることを市場が確信することである。」
「パランティアが着実で安定した成長事業であることを、具体的な財務データを通じて市場の投資家に説得力を持って示すことができれば、同社株式は非常に高いプレミアムで取引されることだろう。」
そして、パランティアの2024年度の見通しは、私の上記の投資仮説を裏付けていると考える。
この事業は年平均成長率20%で成長しているだけではなく、実際にはこれよりも速いペースで成長しているのである。
パランティア(PLTR)の短期的見通し
パランティアには、Palantir Gotham、Palantir Foundry、Palantir Apolloの3つの主要ソフトウェア・プラットフォームがある。
Gothamは複雑なデータセット内の隠れたパターンを特定することに重点を置き、Foundryはデータ分析のための中央オペレーティングシステムを作成し、Apolloは様々な環境において安全かつ継続的なソフトウェアデリバリを保証する。
Palantirは、顧客や政府が準備態勢を強化するためにデータを再配置するのを支援し、効果的な指揮のためのパートナー・メッシュ・ネットワークを構築しようとしている。
私のレポートをよくご覧になっている方は、私が健全な企業には、強力で健全な顧客普及曲線が欠かせないと考えていることをご存知だろう。
上にあるのは、パランティアの顧客数が前年同期比で35%増加し、売上高成長率を上回っていることを示している。
そして、投資家にとって、これ以上の好材料はない。
これは、同社が提供するサービスに対する膨大な需要があることを示唆しており、直近のバブル期に多く散見された、単なる誇大広告銘柄ではないのである。
こうした背景を踏まえ、次にパランティアのファンダメンタルズについて説明したい。
パランティア(PLTR)の売上高成長率:2024年は年平均成長率+23%で成長する見通し
四半期決算に向け、アナリストはパランティアが約20%の年平均成長率を示すガイダンスを発表すると予想していた。
しかし、2024年のこれほど早い段階で、経営陣が2024年の年平均成長率を市場予想を上回る21%と予想したことは、今後、パランティアが21%という水準を超えて、更なる成長率を実現する可能性を示唆しており、結果として、年平均成長率23%に達する余地もあると見ている。
繰り返しになるが、パランティアは現段階で最高のガイダンスを発表する必要はないのである。
そして、私は、パランティアの経営陣チームは投資家との駆け引きを見抜く十分な才能があると考えている。
そのため、彼らは予想を保守的に発表し、2024年の間に四半期見通しをあちこちで100ベーシスポイント(1%)ずつ引き上げていくだろうと見ており、これは同社株式の投資家にとって素晴らしい状況であると見ている。
私が以前から述べているように、パランティアは明らかに年平均成長率20%のビジネスであるという私の主張の正当性が証明されただけでない。
それ以上に重要なことは、パランティアの2024年の見通しが加速したと「認識」されることである。
結局のところ、投資においては、市場の参加者の間での見通しが改善するという「認識」が重要なのである。
こうした背景を踏まえて、バリュエーションについて考えてみたい。
パランティア(PLTR)のバリュエーション:将来フリーキャッシュフローの38倍
個別株式に投資をする際に、私は常に12カ月先を見るようにと言っている理由は、市場の参加者の大半は6カ月程度先までしか見ていないからである。
パランティアに関しては、私は同社は2024年のある時点で、10億ドルのフリーキャッシュフローを前倒しで達成することになるだろうと見ている。
実際に、同社の2024年度通期ガイダンスは、既に中間点で9億ドルを指している。
そのため、同社が2024年第4四半期を終了する頃には、11億ドルのフォワード・ランレートも達成している可能性は十分にあると見ている。
決算後の時間外取引での株価の変動も含めると、現時点でのパランティアのバリュエーションは、将来フリーキャッシュフローの38倍となる。
これは特に割安には聞こえないかもしれないが、ここで重要なのは、これらのフリーキャッシュフローがどれだけ「粘着性(Sticky)」があるかである。
私は、世界中の政府顧客からの収益ほど粘着性の高い収益源はないと考えている。
なぜなら、政府関連の顧客がパランティアのプラットフォームの採用を決定し、日々の意思決定に同社のシステムを導入するために必要なすべてのトレーニングを一度受け終えたら、その後すぐに解約する可能性は極めて低いからである。
パランティア(PLTR)に対する結論
結論として、パランティアの2024年の年平均成長率+23%という見通しは、同社の強固なファンダメンタルズと継続的な成長の加速の証であると見ている。
同社の3つの主要ソフトウェア・プラットフォームと、前年比35%増の顧客数は、同社の製品に対する強い需要を示しており、過大評価された銘柄であるという懸念を払拭している。
さらに、将来フリーキャッシュフローの38倍というバリュエーションは、政府顧客基盤の粘着性によって正当化されると考える。
以上の理由を踏まえ、私は同社株式に対して「強気」で見ている。
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