強気パランティア・テクノロジーズパランティア・テクノロジーズ(PLTR)株価予想:目標株価は160ドル!最新の決算分析を通じて将来性に迫る!
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- 本稿では、注目のAI関連銘柄であるパランティア・テクノロジーズ(PLTR)の2025年2月3日発表の最新の2024年度第4四半期決算分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- 同社は驚異的なフリーキャッシュフローと加速する成長を誇るテクノロジー企業であり、2026年夏までの目標株価として1株160ドルに達する可能性があると考えています。
- 懐疑的な見方もありますが、私は今、改めてポートフォリオの2.5%分を同社に投資し、さらに4~6週間後に2.5%分を追加投資することを検討しています。ただし、自身が設けるルールである「ポートフォリオ内の各組み入れ銘柄の比率は最大5%までに留める」というルールは守ります。
- 同社の最新の第4四半期決算と前年比64%の商業部門の売上成長は、AIブームを実際の成果に変える同社の能力を示しており、リスクはあるものの、同社の堅実なバランスシートと他に類を見ないAI技術力により、引き続き市場を上回る成長とフリーキャッシュフローの拡大が期待できると見ています。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR):2024年度第4四半期決算を受けて再度ポートフォリオに組み入れ!
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は、過去に2度、私のポートフォリオに組み入れられていた銘柄です。そのどちらタイミングにおいても私のポートフォリオにとって大きな成功を収めました。そして、今振り返ると、それは明らかに正しい選択でした。しかし、その時点では誰もが疑問視していました。現在、ポートフォリオ内の銘柄の1つであるセズル(SEZL)についても同じように懐疑的な声がありますが、それでも構いません。
私は2025年のポートフォリオのパフォーマンスを見据えています。雑音を排除し、他人の意見に惑わされることなく、自分の投資プロセスを貫く必要があります。
私が信じていることは、パランティア・テクノロジーズが非常に評価が分かれる銘柄であるということです。しかし、雑音を取り除けば、圧倒的なフリーキャッシュフローを生み出す企業であることが見えてきます。同社のフリーキャッシュフローマージンはすでに50%を超えており、成長率も驚異的な水準にあり、さらに加速しています。
そして、本稿では、なぜ私がこの銘柄が2026年夏までに1株160ドルに向かうと考えるのか、その理由を説明していきます。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)に関する重要なポイント
私の考えを一言でまとめるなら、「過去の株価の動きを気にするな。企業の未来を見ろ」ということです。
多くの投資家は、私がパランティア・テクノロジーズ(PLTR)を1株100ドルでポートフォリオに組み入れることに対して「正気ではない」と思うかもしれません。皆さんは、私が同社株式を28ドルで売却し、100ドルで買い戻すのは狂気の沙汰だと言うでしょう。FOMO(機会損失への恐怖)に駆られていると指摘するかもしれません。しかし、それは皆さんがどの様に解釈するかの問題です。
私の役割は、2025年の投資で市場を上回る成果を出すことです。2024年に私のポートフォリオは75%のリターンを記録しましたが、今重要なことは2025年のパフォーマンスです。そして私は、それを実現するために全力を尽くしたいと思います。
したがって、今、パランティア・テクノロジーズをポートフォリオの2.5%分組み入れることにしました。そして、4~6週間後に株価が一時的に落ち着いたタイミングで、さらに2.5%分を追加で組み入れる予定です。ただし、1つの銘柄への投資比率は5%を超えないようにしています。
それでは、なぜ今パランティア・テクノロジーズなのでしょうか、その理由を掘り下げていきます。
なぜパランティア・テクノロジーズ(PLTR)なのか? なぜ今なのか?
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)は、膨大で複雑なデータを実用的なインサイトに変換する企業です。企業や政府機関が異なるデータソースを統合し、より賢明な意思決定を行うことを可能にするソフトウェアを提供しています。特に、安全保障を重視する西側政府や米国企業にとって、AIが実際に測定可能な成果をもたらす好例として評価されています。
同社は2025年2月3日に2024年度第4四半期の決算を発表しており、商業部門の売上が前年比64%増と、非常に力強い成長を見せました。しかし、私が最も重要視しているのは、AIブームを実際の成果に結びつける能力を持つ企業を見極めることです。その観点から、同社は改めて私のポートフォリオにとって欠かせない銘柄だと考えています。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の売上高:90の法則?2025年は前年比40%成長の可能性
パランティア・テクノロジーズの売上高成長率(%)
(出所:筆者作成)
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の成長は驚くべきものです。
最新の2024年度第4四半期の株主向けレターで、アレックス・カープCEOが示した一文が、この状況を端的に表しています。
(原文)This is not an incremental advance or marginal acceleration of our business. This is a new phase.
(日本語訳)これは単なる漸進的な進歩やわずかな加速ではありません。これは新たなフェーズです。
弱気な投資家は同社のバリュエーションを批判するかもしれませんが、現実として同社は着実かつ一貫して成長を続けており、その勢いが衰える気配はありません。
現在の成長ペースを考えると、同社は「90の法則」に到達する可能性があると考えます。つまり、売上成長率が40%、フリーキャッシュフローマージンが50%を超える水準です。これはまさに「金鉱」といえる状態にあるように見えます。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)のバリュエーション:115倍の予想フリーキャッシュフロー
成長投資家として、私はパランティア・テクノロジーズ(PLTR)のバランスシートを非常に健全だと見ています。同社は52億ドルの現金および市場性証券を保有し、負債はゼロです。このキャッシュポジションは、時間外取引後の時価総額の約2%に相当します。通常、私はキャッシュ比率が時価総額の5%程度ある企業を好みますが、特別なケースでは例外を設けます。
2023年第4四半期を振り返ると、同社は当初、フリーキャッシュフローを8億ドルから10億ドルと見込んでいました。しかし、その見通しは年を通じて引き上げられ、最終的には2024年に12億9000万ドルに達しました。2025年の予測は17億ドルですが、これまでの実績を考慮すると、20億ドルに届く可能性も十分にあります。
確かに、現在の株価は予想フリーキャッシュフローの115倍で取引されています。しかし、この成長率と安定性を持つ企業ならば、それに見合う価値があると考えます。
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)に対して弱気派が指摘するリスク要因
私が考える最大のリスクは、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の2025年フリーキャッシュフローマージンが約53%に達している点です。いかなる企業も売上の100%をフリーキャッシュフローに変換することはできないため、どこかで成長の限界が訪れる可能性があります。
仮に、同社がフリーキャッシュフローマージンを60%まで拡大できると仮定しましょう。私の経験では、年間20%以上のCAGR(年平均成長率)で成長しながら、60%ものフリーキャッシュフローマージンを維持できる企業は見たことがありません。持続的な成長のためには、一定の投資が必要だからです。
それでも、最良のシナリオとして、今後3年間で同社のフリーキャッシュフローが2029年までに52億ドルに達すると仮定します。この場合、投資家は3年後の予想フリーキャッシュフローを44倍で評価していることになります。
理論上は不可能ではありませんが、私の見立てでは、このシナリオが実現する確率は約5%程度だと考えます。
つまり、95%の確率で同社のフリーキャッシュフローが2028年までに52億ドルには届かない可能性が高いということです。
もう1つ考慮すべき点は、同社が唯一のデータ分析企業ではないことです。同市場には多くの競合がおり、市場シェアを奪う機会を狙っています。私はスノーフレーク(SNOW)もポートフォリオに組み入れているため、多少のバイアスはあるかもしれませんが、スプランク(SPLK)やマイクロソフト(MSFT)なども強力な競争相手です。
とはいえ、最も強気なパランティア・テクノロジーズの支持者でさえ、最高のデータモデルを巡って常に競争が存在することは認めざるを得ないでしょう。もしこの点を軽視しているならば、投資の基本原則を思い出すべきです。ベンジャミン・グレアムの『証券分析』には、次のような警句があります。
(原文)many shall fall that now are in honor
(日本語訳)今、称賛される者の多くが、いずれ没落する
パランティア・テクノロジーズ(PLTR)に対する結論
私は、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)が2026年夏までに1株160ドルに到達する可能性が高いと考えています。同社のバランスシートは極めて健全で、52億ドルのキャッシュを持ち、負債はゼロです。これは成長の強固な基盤となります。
さらに、圧倒的なフリーキャッシュフロー創出能力を持ち、2024年には12億9000万ドルに到達、2025年には20億ドルに向かう勢いです。このペースを維持できれば、「90の法則」達成も現実的でしょう。
競争相手が存在することは確かですが、同社はAIブームを実際の成果に変える独自の能力を持っています。その財務的な強さと加速する成長を踏まえれば、現在の市場の評価を超えて、いずれ正当な評価を受けるはずであると考えています。
そして、同社はフリーキャッシュフローを生み出す「マシーン」であり、改めてポートフォリオに組み入れることにしました。
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