中立ペロトン・インタラクティブペロトン・インタラクティブ(PTON)目標株価の8ドルを達成!最新決算は好調で株価急騰もポートフォリオからの除外を検討!
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- 本稿では、注目の米国グロース企業であるペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)の2024年10月31日に発表された最新の2025年第1四半期決算の分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- 市場予想を上回る最新の決算を受けて、同社株式は私の目標株価である8ドルに到達したものの、解約率や低い利益率といった課題が残っていることから、1か月以内にポートフォリオから除外を検討しています。
- 同社は2025年度第1四半期に1100万ドルのフリーキャッシュフローを記録し、財務状況が改善していますが、さらなる成長を見込むには慎重な視点が必要とされています。
- 今後、同社に代わる新たな銘柄に関するレポートをリリース予定ですので、詳細はインベストリンゴのプラットフォーム上よりご確認いただければと思います。
ペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)の最新の2025年度第1四半期決算に関して
今後1か月以内に、状況が落ち着いた時点でペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)をポートフォリオから除外する予定です。
同社は、典型的なインフレクション投資の例です。
厳しい状況に直面しているタイミングで株式を購入し、「普通の企業」として生まれ変わったタイミングでの売却を検討するというものです。
そして、同社は2024年10月31日に最新の2025年度第1四半期決算を発表しました。
驚いたのは、想定よりも早く同社株式が私の目標株価である8ドルに達したことです。
では、2025年8月28日にリリースした同社に関するレポートにおいて、私が述べた内容を振り返りましょう。
レポートの詳細に関心のある方は、インベストリンゴのプラットフォーム上より、下記レポートをご覧いただければと思います。
ペロトン・インタラクティブ(PTON)今後の株価見通し:最新の2024年度第4四半期決算は業績好調で株価上昇!
「私はペロトン・インタラクティブをポートフォリオに追加することを決定しました。そして、もし同社が翌期である2025年度第1四半期までに少なくとも5000万ドルのEBITDAを達成しなければ、次の四半期にポートフォリオから除外する予定です。」
「私の考えはシンプルです。多くの人が同社を過小評価していると思っています。確かに、このビジネスは厳しく、競争も激しいでしょう。しかし、ゼロにはならず、負債を返済しながら生き残る力があると見ています。これが私の仮説です。つまり、私は、市場の投資家が同社を誤解しているのではないかと考えています。」
「そして、私は同社の目標株価として1株あたり8ドルと見ています。」
ご覧の通り、期待通りの結果以上を達成しました。
ただし、同社の問題が完全に解決されたわけではありません。
まだ課題が残っているため、今後1か月以内にこの投資からの撤退を検討しています。
そのため、はっきりと申し上げますが、現在の株価水準での更なる買い増しは一切検討していません。
近いうちに、同社に代わる銘柄に関するレポートをリリース予定ですので、お待ちいただければと思います。
また、私のプロフィール上にて、私をフォローしていただければ、最新のレポートがリリースされる度に、リアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることが出来ます。
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ペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)の主な課題:解約率(Churn)
ペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)の解約率に関して、私は以前から懸念を持っていました。
そして、下記の図が示す通り、2025年度にはサブスクリプション加入者の減少が予想されています。
(出所:ペロトン・インタラクティブの2025年度第1四半期決算資料)
端的に言うと、この企業は厳しい環境にあり、利益率が低い状況です。
倒産寸前の局面でポートフォリオに追加した銘柄でしたが、当時のリスクとリターンのバランスは非常に良好でした。
今後、決算発表の余波が落ち着けば、市場から同社に対して厳しい質問が再び投げかけられるでしょう。
特に「同社の解約率はどうなのか?」という疑問には、私も今の段階では明確な答えを持っていませんが、それは当然の質問です。
では、次に同社のファンダメンタルズを見ていきましょう。
ペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)の売上高成長率はリスク要因
ペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)の売上高成長率(%)
(出所:筆者作成)
前回のレポートでも述べたように、2025年度のペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)の売上は前年比で8%から9%の減少が予想されています。
そして、現時点では、この点について特に付け加えることはありません。
なぜなら、2025年度の売上が前年比で8〜9%減少する見通しであることは、皆さんも私も前回の四半期から承知している通りです。
この点はもともと期待していた要素ではありませんが、私の同社への投資判断の根拠もここにはありません。
その理由については次に詳しくお話しします。
ペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)のバリュエーション:予想フリー・キャッシュフローの27倍
この点が私のペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)への投資理由の核心です。
私はインフレクションを迎えつつある企業を見極め、ポートフォリオに追加していますが、勿論、全てがうまくいくわけではありません。
ライフMD(LFMD)やオースター(OUST)等で失敗もありました。
しかし、うまくいけば大きなリターンが得られるのです。
さて、ペロトン・インタラクティブは約2億2000万ドルの純負債を抱えていますが、意外にもフリーキャッシュフローを生み出す企業に転じたため、負債の負担もさほど問題にはなりません。
まず、同社が実際にフリーキャッシュフローを生み出しており、2025年度第1四半期には1,100万ドルのプラス収支を記録しました。
前年のマイナス8,000万ドルから大きく改善しています。
(出所:ペロトン・インタラクティブの2025年度第1四半期決算資料)
また、同社はEBITDAガイダンスの上限を2億5,000万ドルから2億9,000万ドルに引き上げました。
これにより、少なくとも1億ドルのフリーキャッシュフローが見込まれると考えています。
したがって、現在の株価は年間ベースの予想フリーキャッシュフローの27倍程度のバリュエーションとなります。
実際にはもっと割安かもしれませんが、念のために、十分な安全マージンを確保しておきたいと思います。
ペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)に対する結論
ペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)は当初の目標株価である8ドルを達成しましたが、依然として解約率や利益率の低さという課題が残っています。
タイミングよく投資を開始し、短期間で目標価格に到達したことは評価できますが、今後市場は同社に対しさらに厳しい視線を向けると見ています。
そのため、今後1か月以内に同社をポートフォリオから除外することを検討しています。
その際には、リスクとリターンのバランスがより魅力的な新しい投資機会をお知らせいたしますので、お楽しみにしていただければと思います。
その他のペロトン・インタラクティブ(PTON:Peloton)に関するレポートに関心がございましたら、こちらのリンクより、ペロトン・インタラクティブのページにアクセスしていただければと思います。
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アナリスト紹介:マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
📍テクノロジー&エネルギー担当
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