03/15/2024

強気
センチネルワン
強気
競争の激しいサイバーセキュリティ分野における課題に取り組んでいるにもかかわらず、同社の財務規律に対する揺るぎないコミットメントは、営業利益率の大幅な改善と無借金状態によって証明されており、私は同社の収益目標の達成に対して自信を持っている。
センチネルワン(S)の強み:最新の2024年第4四半期決算は好調!競争優位性分析を通じて、同社の将来性に迫る!

red and black laptop computerマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ
  • 本稿では、センチネルワン(S)の2024年3月13日に発表された最新の2024年度第4四半期決算と競争優位性を詳細に分析していきます。
  • そして、それらの分析を通じて、同社の強み、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳細に解説していきます。
  • センチネルワンは、最新の決算発表後、株価は急落しているも、私は同社の今後の株価見通しに対して引き続き「強気」で見ています。
  • 理由としては、同社は堅調な売上成長と収益性重視の姿勢を示しており、サイバーセキュリティ市場で有利な立場にあると考えているためです。

なぜセンチネルワン(S)なのか?なぜ今なのか?

センチネルワン(Sについて以前に述べた強気の見通しを、私は今も維持しており、同社は今後12ヶ月で黒字になると見ている。

何度も説明しているように、投資においては常に12ヶ月先を見なければならない。

同社は、2024会計年度には47%増という堅調な売上高成長を示しており、中核事業の勢いが持続していることを示している。

さらに、収益性を重視する同社は、前年度比で30ポイント以上の大幅な営業利益率の改善を達成し、財務規律へのコミットメントを示している(これについては後ほど詳しく説明したい)。

さらに、同社は、AIを搭載したSingularityプラットフォームを軸とするサイバーセキュリティへの革新的なアプローチにより、急速に進化する脅威の状況において有利な立場にある。

エンドポイントプロテクション、クラウドセキュリティ、データアナリティクスを含む同プラットフォームの包括的なセキュリティソリューションは、ガートナーやIDCなどの業界アナリストから高い評価を得ており、市場でのリーダーシップを強化している。

組織が高度なサイバー脅威に対抗するためにAI主導のセキュリティを優先する傾向が強まる中、同社は統合セキュリティ・プラットフォームに対する需要の高まりから利益を得る立場にあると見ている。

しかし、一方で同社は、市場の覇権を争うサイバーセキュリティ・ベンダー間の激しい対立を特徴とする競争環境においても、いくつかの課題に直面している。

例えば、同社はAIを搭載したセキュリティ・プラットフォームで強力な競争上の差別化を示しているが、継続的にイノベーションに投資しなければならない。

つまり、大きな収益性を確保しながら規模を拡大することは困難である可能性がある。

とはいえ、同社は無借金経営で、時価総額の10%以上が現金で構成されている。

つまり、来年中に黒字化するという目標を達成するには十分すぎるほどの資源があるということである。

このような背景を踏まえ、同社のファンダメンタルズについて説明したい。

センチネルワン(S)の売上高成長率:年平均成長率は32%

従来、私は今年度に40%の年平均成長率を期待していた。

しかし、上記のセンチネルワン(S)のガイダンスでわかるように、同社は現在、40%ではなく32%の年平均成長率で成長すると予想されている。

成長株である以上、コンセンサスを下回るガイダンスは発表することは度々起こり得ることである。

ただし、私は、同社が成長株としてのバリュエーションを与えられていなかったと見ており、その理由としては、市場からあまりに収益性が低い事業だと思われていたからだと考えている。

しかし、ここで、私は市場は重要なことを見逃していると見ており、下記でより詳細に説明していきたい。

センチネルワン(S)のバリュエーション:予想売上高の10倍

下記は、私が想定している強気のシナリオである。

グラフからも分かる通り、根本的な収益性の大幅な向上を予想している。

そして、このグラフと共に、私は以前より、来る会計年度を展望すると、同社は2025年度第4四半期を収支均衡に近い状態で終える可能性が高く、次の会計年度にはわずかながらでも黒字企業になることを目指していると見ていた。

つまり、私の仮説では、同社が2025年度第4四半期(つまり今年度末)を終えて翌年度に入る頃には、わずかながら黒字になっているだろうというものだった。

これに沿って考えてみよう。

これは、昨年の第1四半期におけるセンチネルワンのNon-GAAPベースでの営業利益率である。

そして、今年の第1四半期では、同社はマイナス14%の着地を予想している。

これは、12ヶ月で2,400ベーシス・ポイント(24%)の収益性の改善を意味しており、驚くべき水準である。

さらに、2025年第1四半期のNon-GAAPベースの営業利益率がマイナス14%と予想されていることから、センチネルワンが2025年度通期ガイダンスの中間値を達成するためには、Non-GAAPベースの営業利益率がマイナス4%に達することを意味する。

その結果、同社は、私が以前に推定していたよりも早く、2025年度を本当にわずかながらも黒字で終えることになると見ている。

さらに、同社は電話会議で次のように述べている。

「最も重要なことは、2025年度中に黒字転換を果たし、年度末までにフリー・キャッシュ・フローと営業利益を黒字化することです。 株式市場で最も急成長している企業の1つとして、私たちは過去数年間、製品ロードマップを達成しながら、イノベーションと人材に多大な投資を行ってきました。」

重要なことなので、要約します。

第1四半期がマイナス14%と予想されているが、通年ではマイナス4%で終わるとすれば、2025年度下期のNon-GAAPベースの営業利益率は少なくともプラス4%になるはずである。

私は、同社がトップラインである売上高の成長をあまり犠牲にすることなく、このような収益性の改善を実現するプレッシャーにさらされていることは理解しているが、今のところ、投資家はこのサイバーセキュリティ・プレーヤーに成長株としての対価(バリュエーション)も支払っていない。

同社がそのような割安のバリュエーションを市場から与えられている理由は、サイバーセキュリティ銘柄内で唯一利益を上げていない銘柄だからである。

しかし、フリーキャッシュフローが黒字になり、Non-GAAPベースの営業利益が黒字になる道筋がついているため、12ヵ月後には黒字になるだろうと見ている。

センチネルワン(S)に対する結論

まとめると、センチネルワン(S)の黒字化への道のりは予定より早く、年度末までにフリー・キャッシュフローと営業利益の黒字化を達成できると私は予想している。

競争の激しいサイバーセキュリティ分野における課題に取り組んでいるにもかかわらず、同社の財務規律に対する揺るぎないコミットメントは、営業利益率の大幅な改善と無借金状態によって証明されており、私は同社の収益目標の達成に対して自信を持っている。

さらに、革新的なAIを搭載したSingularity・プラットフォームなど、同社の強固なファンダメンタルズには特に感銘を受けている。

センチネルワンの強固な財務基盤、印象的な売上高成長率等を踏まえ、私の同社株式への見通しは「強気」である。