強気セズル【フィンテック】セズル(SEZL)とは?目標株価は引き続き500ドルで将来性に期待!
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- 本稿では、注目の米国テクノロジー銘柄であるセズル(SEZL)の詳細と最新の分析を通じて、同社の目標株価、並びに、今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- 同社は、高品質な成長企業であり、将来の予想フリーキャッシュフローの21倍という評価で取引されている一方で、2025年には売上高が35%成長すると見込まれています。
- 市場の懐疑的な見方とは裏腹に、同社は収益性の向上と強力なサブスクリプションサービスに注力しており、魅力的な投資先であるように見えます。
- 市場は、同社の本質的な強みや成長可能性を正しく評価せず、アクティブユーザー数ばかりに注目して誤った見方をしています。
- 現在、大幅な割安水準で取引されており、消費者の成長が安定することで、2026年夏までに株価は500ドルに到達する可能性があると考えています。
セズル(SEZL)とは?
セズル(SEZL)は、将来の予想フリーキャッシュフローの21倍で取引されている高品質な成長企業であり、2025年には35%の売上成長が見込まれています。 市場の懐疑的な見方とは裏腹に、同社は収益性の向上と強力なサブスクリプションサービスに注力しており、魅力的な投資先となっています。
市場は同社の本質的な強みや成長可能性を軽視し、アクティブな消費者数にばかり注目しています。 現在、大幅な割安水準で取引されているため、消費者の成長が安定することで、2026年夏までの目標株価として、1株500ドルに到達する可能性があると考えています。
セズル(SEZL)への投資仮説
セズル(SEZL)は、私のお気に入りの投資先のひとつです。
ここでは、なぜ同社の株価が低迷しているのかを説明します。しかし、それと同時に、読者の皆さんには、アクティブな消費者数だけでなく、同社が本質的に高品質な成長企業であり、市場で大幅な割引価格で提供されていることに注目してほしいと考えています。
簡単に言えば、不確実性が高い現在の市場環境において、投資家は同社を将来の予想フリーキャッシュフローの21倍というバリュエーションで購入することができ、同社は今年35%の売上成長を見込んでいます。
私は当初の目標株価を引き続き支持しており、この株は2026年夏までに500ドルへ向かう可能性があると考えています。
下記のレポートでは、私が同社をポートフォリオに組み入れた理由を詳細に解説しておりますので、本稿と併せてご覧いただければと思います。
セズル(SEZL)の重要な背景
私は、セズル(SEZL)を1株あたり323ドルでポートフォリオに組み入れました。その時点では、プレマーケットで株価が20%上昇していました。しかし、その後の取引時間中および翌日にかけて株価は下落しました。
そして、多くの読者の方々から批判的な声をいただいたのも事実です。
確かに、市場の反応とこの銘柄への関心の低さには、私自身も非常に困惑しています。しかし、「短期的には市場が必ずしも常に正しいわけではない」ということを、改めて皆さんに伝えたいと思います。
例を挙げるなら、2020年10月にパランティア・テクノロジーズ(PLTR)が驚異的な決算を発表しました。その結果は当時としてはまさに「奇跡的」と言えるものでした。しかし、決算発表後、株価はまったく動かず、その日の終値は変わりませんでした。今振り返ってみると、その時の市場の反応は些細な出来事に過ぎません。
私が伝えたいのは、市場は時として他の事象に気を取られるものだということです。しかし、市場の動向を頼りに投資判断をするべきではないと考えています。それをするのはアマチュアであり、プロセスに対する責任を持たないアマチュアは、長期的に市場で成果を上げることはできないと考えています。
セズル(SEZL)とは?なぜ今なのか?
セズル(PLTR)は、「Buy Now, Pay Later(BNPL:今すぐ購入し、後で支払う)」方式のプラットフォームで、利用者がすぐに商品を購入し、4回の分割払いで支払うことを可能にしています。これにより、予算管理がしやすくなると同時に、利用者のクレジットスコア向上をサポートすることを目的としています。
アファーム・ホールディングス(AFRM)に似た仕組みですが、セズルの特徴は、ショッピング体験を向上させるためのサブスクリプションサービスを提供している点にあります。
さらに、アファーム・ホールディングスとは異なり、セズルは当初から収益性を重視しており、単に成長を追い求めるのではなく、持続可能なビジネスモデルを築いてきました。
セズル(SEZL)の売上高:2025年の売上成長率は+35%の見込み
セズルの売上高成長率(%)
(出所:筆者作成)
まず、強気の見方(ブルケース)について説明した後、慎重な見方(ベアケース)についても触れていきます。
ブルケースは非常にシンプルで、成長速度の速い企業であるという点です。
実際、2025年までを見据えると、セズル(SEZL)の年間平均成長率(CAGR)は35%に達すると考えられます。また、現在の市場のアナリスト予測でも同様に、2025年のCAGRが35%に達すると見込まれています(以下のデータを参照)。
(出所:Seeking Alpha)
一方、ベアケースとしては、「セズルのアクティブユーザー数が増加しておらず、ユーザー数が時間とともに減少する場合、強い成長を達成するのが難しくなる」という懸念があります。
2024年第3四半期の前年比エンゲージメント指標
(出所:セズルの2024年度第3四半期決算資料)
この点については私も認識しており、すでに同社の経営陣もこのリスクを考慮していることを明言しています。また、このリスクはすでに同社の株価バリュエーションに十分に織り込まれていると考えます。
さらに、2025年のある時点でアクティブユーザー数は再び増加に転じ、投資家も2024年と同じように同社を支持し始めると予想しています。
セズル(SEZL)のバリュエーション:将来の予想フリーキャッシュフローの21倍
以前にも述べたとおり、セズル(SEZL)は第4四半期に最も強い業績を記録する傾向があります。そのため、現在は純負債が1,400万ドルあるため財務状況が魅力的に見えないかもしれませんが、今後30日以内に発表される2024年通期決算では財務状況が改善する可能性が高いと見ています。
さらに、私は同社が2025年に6,000万ドルのフリーキャッシュフローを生み出すと考えています。これは、高成長を続ける企業としては破格の投資機会と言えるでしょう。
セズル(SEZL)を取り巻くリスク要因
セズル(SEZL)のアクティブユーザー数が安定し、増加に転じるまでは、投資家はこの株を評価しづらい状況にあります。現在、投資家は同社のサブスクリプションサービスの価値を十分に考慮せず、消費者の成長鈍化ばかりに焦点を当てています。
したがって、今月末に発表される第4四半期決算でアクティブユーザー数が回復しなかった場合、私は同社に関する判断が誤っていたことを認めるつもりです。しかし、この「不安要素」はすでに現在の13億ドルの時価総額に十分に織り込まれていると考えます。
さらに、この業界は競争が非常に激しく、市場シェアを獲得するためには熾烈な戦いを強いられます。すべての「BNPL」の競合を挙げることは難しいですが、代表的な競争相手をいくつか紹介します。
・アファーム・ホールディングス(AFRM)
・ペイパル(PYPL)
・Klarna
・Apple Pay(AAPL)
セズル(SEZL)に対する結論
市場は、セズル(SEZL)のアクティブユーザー数に過度に注目し、その強固なファンダメンタルズや成長ポテンシャルを見落としていると考えています。
一時的な低迷や激しい競争環境があるものの、同社の収益性へのこだわり、強力なサブスクリプションサービス、そして35%のCAGRという成長予測を踏まえると、依然として魅力的な投資先であると考えます。
現在、将来の予想フリーキャッシュフローの21倍という評価で取引されており、依然として大幅に割安であるように見えます。消費者の成長が安定し、成長軌道を維持することで、2026年夏までに株価500ドルを達成する可能性は十分にあると考えています。
本稿は以上となります。
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