【AI・半導体】スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)株価の今後の見通しは良好?更なるショートスクイーズの可能性に注目!
ジェームズ・ フォード- 本稿では、注目の米国AI・半導体関連銘柄であるスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)の株価の今後の見通し、並びに、リップル(XRPUSD)の将来性を詳しく解説していきます。
- スーパー・マイクロ・コンピューターは会計不正の問題を抱え、株価が大幅に下落した後、短期間で2倍に回復しましたが、高いリスクが伴う投資対象です。
- 株価回復の背景には、新しい監査役の確保やNASDAQ上場維持の計画提出といったポジティブなニュースがあり、投資家の信頼回復が進んでいます。
- リップルは、米国での規制の明確化や機関投資家の関心の高まりを背景に200%以上の急騰を記録しており、特に国際送金分野でのユーティリティ拡大が注目されています。
サマリー
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)とリップル(XRPUSD)は、この1か月間で注目を集めた資産の代表例です。
ただし、その理由は大きく異なります。
スーパー・マイクロ・コンピューターは会計上の不正が明るみに出て、ピークから70%以上暴落しましたが、2週間前に底を打ってから株価が2倍に回復しました。
一方、リップルはトランプ氏の勝利や新たなSEC長官の就任を背景に、200%以上の急騰を見せています。
どちらも以前に深く取り上げた資産で、スーパー・マイクロ・コンピューターについては幸運にも大暴落前に売却できました。
また、2週間前にXRPをスイングポートフォリオに追加しており、その上昇の恩恵を受けています。
では、2025年に入りビットコインが10万ドルを突破した今、これからどう進むべきでしょうか?
本稿で分かること:
・SMCIがわずか2週間で株価を倍増させた理由
・リップルが決済の未来をどう変革するのか
・リップルとXRPのさらなる上昇余地と具体的な目標価格
・SMCIとXRPを買うタイミング
・さらに200%上昇した注目のオルトコイン
これらに加えて、私のポートフォリオの1つである「スイングポートフォリオ」の最新のアップデートもお届けします。
ぜひお楽しみに!
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)の最新情報
ここ数週間、スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)の株価はジェットコースターのように激しく動いています。
依然としてボラティリティは高いものの、少なくとも自由落下状態からは脱しました。
(出所:TradingView)
特にEY(アーンスト・アンド・ヤング)が同社の監査役を辞任したことで売り圧力がピークに達しました。
この状況は、遅れている財務報告を進めている最中の企業にとって、投資家の信頼を損なうものです。
しかし、同時に2つのポジティブなニュースが発表され、株価は急反発しました。
1つ目は、同社が新しい監査役としてBDO(国際的な会計・監査・税務・アドバイザリーサービスを提供する大手のプロフェッショナルサービス企業)を確保したこと。
2つ目は、NASDAQ上場を維持するためのコンプライアンス計画を提出したことです。
この計画が承認されれば、同社はさらに180日の猶予を得て、最終的に来年2月25日までに通期財務報告書を公開する可能性が高まります。
全体として、スーパー・マイクロ・コンピューターは依然としてリスクの高い投資対象ですが、短期間で大きな利益を狙える可能性が見えてきました。
そのため、トレード目的の投資には魅力的な選択肢となり得ます。
現在の状況は特に興味深く、ショートスクイーズの可能性を考慮すると、さらに注目すべき展開と言えるでしょう。
因みに、ショートスクイーズとは、株式市場やその他の金融市場で発生する現象の一つで、空売りポジションを持つ投資家が急激な価格上昇によって損失を避けるために株式を買い戻す必要に迫られる状況を指します。
この買い戻し行動がさらに価格を押し上げるため、相場が急激に上昇することがあります。
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は絶好のセットアップか?
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)ののチャートを見ていると、教科書通りのエリオット波動(EW)反転の始まりを目にしている可能性があります。
スーパー・マイクロ・コンピューターの株価推移
(出所:TrendSpider)
4時間足チャートを拡大してみると、11月の安値から始まる非常に整った5波構造が確認できます。
そして、この1週間で株価はほぼ2倍に急上昇しました。
その後、50ドル手前で高値をつけた後、株価は下落し始め、ABC調整の初期段階と考えられる動きが見られます。
この動きを安値からフィボナッチリトレースメントで測定すると、調整の目標水準が予測できます。
最も一般的なターゲットは黄金比である61.8%ラインです。
今回の上昇波の61.8%リトレースメントは、30ドルを少し下回るあたりに位置します。
また、25~28ドルのゾーンは、出来高が平均を上回る重要なサポートレベルとしても機能しているように見えます。
30ドル付近は、リスクとリターンのバランスが非常に良いトレード機会になる可能性があります。
この価格帯であれば、直近の安値に近い位置でエントリーしつつ、同社が再び上昇する潜在力を期待できます。
ただし、エリオット波動の観点から見ると、強気トレンドを確認するには直近高値の50ドルを突破する必要があります。
このブレイクアウトを狙ったエントリーも一つの選択肢と言えるでしょう。
リップル(XRPUSD)の盛り上がりは本物か?
リップルのXRP(XRPUSD)は最近、大幅に価格を上げています。
その背景には、いくつかの重要な要因があります。
米国での規制の明確化
XRPの上昇を後押ししている最大の要因は、米国で規制が明確になりつつあるという期待感です。
特に、リップルとSEC(証券取引委員会)との訴訟解決が、不確実性を大幅に減少させました。
この訴訟がXRPの成長を妨げていた過去を考えると、これは大きな転換点です。
加えて、最近の米国選挙では仮想通貨に好意的なムードが高まり、業界全体の信頼感をさらに後押ししています。
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(出所:CNBC)
機関投資家の注目とクジラの動き
XRPは、機関投資家による取引や「クジラ」と呼ばれる大口投資家の活発な取引が目立つようになっています。
これにより、XRPへの関心が一層高まっています。
また、デリバティブ市場での取引量が増加していることも、価格上昇の支えとなっています。
(出所:Santiment)
ユーティリティの拡大
リップルは、特に国際送金分野で実用性を高めています。
伝統的な金融機関との提携を通じて、XRPはグローバルな取引の橋渡し資産としての地位を築いており、その価値がさらに評価されています。
さらに、リップルを基盤としたステーブルコインが間もなく規制当局から承認される可能性があり、これがさらなる追い風となるでしょう。
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(出所:FOX)
現在、XRPは直近で下落しており、非常に魅力的なエントリーポイントを提供しているように見えます。
私は以前、XRPが1.3ドルまで下落した際にポジションを追加しました。
この機会については、下記のレポートで皆さんにいち早く共有させていただきました。
レポートの詳細に関心がございましたら、是非、併せてご覧いただければと思います。
今後も市場動向を注視し、さらなるチャンスを追求していきたいと思います。
そして、次章では、下記の点に関して詳しく解説していきます。
・果たして、今XRPを買うべきなのでしょうか?
・XRPはどの価格で売却するのが適切でしょうか?
・現在の水準でSMCIを購入する価値はあるのでしょうか?
・SMCIの現実的な目標価格はどのくらいでしょうか?
加えて、最後に、2025年にXRPを上回るパフォーマンスが期待される注目のオルトコインについてもご紹介します。
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)の目標株価
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)はどのタイミングで売却すべきなのでしょうか?
スーパー・マイクロ・コンピューターの株価推移
(出所:TrendSpider)
ここではSMCIを短期トレードの観点で検討しています。
ただし、SMCIはファンダメンタルが依然として堅調であり、いずれ新高値を更新する可能性があるとの意見もあります。
ただ、10Kレポートがまだ発表されていない現時点では、それを断定するのは難しいです。
とはいえ、チャートを見れば、重要な価格帯がわかり、それを目標価格として活用できます。
まず注目すべきは、EY(アーンスト・アンド・ヤング)の辞任が報じられる前にSMCIが停滞していた50ドル付近の価格帯でしょう。
この水準は確実にレジスタンスとして機能するでしょう。
しかし、仮に30ドルで株を購入できていれば、この価格への回復だけで+50%のリターンが期待できます。
次に注目すべきは、61.8%リトレースメントの水準です。
この価格帯は200日EMA(指数平滑移動平均線)の少し上に位置しており、このレベルで取引量が増えていることも確認できます。
この価格帯では、損益分岐点で売却を試みる投資家が多くなる可能性があります。
そして最後に、新高値を目指すシナリオも考えられます。
1.618倍の拡張レベルを基準とすると、目標価格は187ドルに達する可能性があります。
このチャートの動きを考えると、2倍から5倍のリターンを得られる可能性が見えてきます。
さらに、SMCIは現在ショートポジションが多く、話題性の高い企業であることから、注目度が非常に高い状況です。
10KレポートやNASDAQ上場維持に関するニュースが出れば、大きな値動きが起こるのは間違いありません。
ファンダメンタルズの観点からも、この考えは十分に裏付けられます。
(出所:Seeking Alpha)
もしSMCIの状況が正常化すれば、PEG比率(上記の図:PEG Non-GAAP FWD / PEG GAAP TTM)は現在の3倍近くまで改善し、1倍に近づくでしょう。
同様に、予想PER(上記の図:P/E GAAP FWD)も業界の中央値に合わせるには2倍程度に上昇する必要があります。
次章では、リップル(XRPUSD)のより詳細な分析と私が注目するオルトコインであるカルダノ(ADA)について詳しく解説していきます。
※続きは「カルダノ(ADA)の将来性は魅力的?リップル(XRP)との比較を通じて、カルダノの今後の見通しに迫る!」をご覧ください。
その他のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)に関するレポートに関心がございましたら、是非、こちらのリンクより、スーパー・マイクロ・コンピューターのページにてご覧いただければと思います。
また、インベストリンゴのテクノロジー・セクター担当のアナリストであるマイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ氏とコンヴェクィティ社に加え、ジェームズ・ フォード氏も、スーパー・マイクロ・コンピューターに関する下記の詳細なレポートをリリースしております。
関心がございましたら、是非、インベストリンゴのプラットフォーム上より併せてご覧いただければと思います。
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ氏
①コンヴェクィティ社
②コンヴェクィティ社
③コンヴェクィティ社
ジェームズ・ フォード氏
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アナリスト紹介:ジェームズ・ フォード
📍米国マクロ経済&テクノロジー担当
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