やや強気テスラテスラ(TSLA)の株価は10年後も堅調?最新の2024年第3四半期決算分析により、今後の株価見通しを徹底解説!

- 本稿では、イーロン・マスク氏が率いるテスラ(TSLA)の株価は「10年後も堅調か?」という問いに答えるべく、最新の2024年第3四半期決算分析により、同社の今後の株価見通しと将来性を詳しく解説していきます。
- テスラは2024年第3四半期の決算で利益率の大幅な改善が確認されており、決算後には時間外から急騰し、株価は20%以上も上昇しています。
- 2025年には手頃な価格の新型車が発売予定であり、来年の車両販売は20~30%の成長が見込まれています。
- 自動車部門に加え、エネルギーやサービス部門も成長しており、特にエネルギー分野での売上高が前年比52%増加している点は注目です。
テスラ(TSLA)の最新の2024年第3四半期決算に関して
テスラ(TSLA)は、2024年10月23日に発表された、最新の2024年第3四半期決算後に株価が20%も急騰しました。
私のポートフォリオの1つである「スイングポートフォリオ」や「YOLOポートフォリオ」にテスラを組み入れていることからも、これは大きな朗報です。
最新のYOLOポートフォリオのアップデートに関心のある方は、インベストリンゴのプラットフォーム上で、是非、下記のレポートをご覧いただければと思います。
【2024年10月】YOLOポートフォリオ・アップデート:ソラナ(SOL)やメタ・プラットフォームズ(META)が好調!
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では、テスラの状況を詳しく見ていきましょう。
本稿で学べるポイント
・テスラが1日で20%上昇した理由
・決算発表から得られる重要なポイント
・今、テスラは買い時なのか?
・「配送台数」よりも「利益率」が重要な理由
投資家が今回のテスラ決算を評価した理由は、次の3つです。
重要な順に紹介します。
最新決算の注目ポイント
1. 利益率の大幅な改善
2. 収益トレンドの変化
3. 2025年に発売予定の新モデルの話題
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まず、全体的に総利益率が改善し、自動車部門の利益率も最悪期を脱したようです。
また、数四半期にわたり低迷していた配送台数も再び増加傾向にあります。
(出所:Seeking Alpha)
投資家たちはこの点を評価しており、成長の鈍化は許容できると考えています。
特にテスラが来年から、より手頃な価格のモデルを販売する計画を発表したことが評価されています。
車両事業については、2025年上半期にはより手頃なモデルの提供が予定通り進んでいます。
(原文)So, regarding the vehicle business, we are still on track to deliver more affordable models starting in the first half of 2025. This is I think probably people are wondering what should they assume for vehicle sales growth next year. And at the risk of - to take a bit of risk here, I do want to give some rough estimate, which is I think it's 20% to 30% vehicle growth next year.
(日本語訳)車両事業に関しては、2025年前半から予定通り、より手頃な価格のモデルを提供する準備が進んでいます。おそらく、皆さんも来年の車両販売の成長率がどうなるか気になっているかと思いますので、少しリスクを伴いますが、ざっくりとした予測としては、来年は20%から30%の成長を見込んでいます。
(出所:テスラの2024年第3四半期決算説明会)
テスラ(TSLA)は今が買い時なのか?
これらを踏まえると、今の価格帯でテスラ(TSLA)に投資する理由は多く存在するように見えます。
利益率の成長と安定
テスラは営業利益率が10.8%に達し、大幅な改善を見せました。これにより、収益性の向上が確認されています。
製品ラインナップと成長見通し
2025年には、より手頃な価格の新型車が登場予定で、テスラは来年、車両販売が20~30%成長するとの予測を発表しています。これにより、市場シェアの拡大が期待されています。
多様な収益源の強化
自動車事業に加えて、エネルギーやサービス部門も成長しています。特にエネルギー発電と蓄電の分野では、前年比で52%の増加があり、これが売上高の安定化に寄与しています。
FSD(完全自動運転)とAIの可能性
テスラのフルセルフドライビング(FSD)技術やロボタクシー計画は、長期的な成長のカギとなる可能性が高く、規制の課題はあるものの、大きな差別化要素となっています。
テスラ(TSLA)のバリュエーション
しかしながら、バリュエーションの観点では、やはりテスラは割高です。
ご存じの通り、PEGレシオは私が特に重視している評価指標の一つで、株価収益率(PER)と実際の成長率を比較するものです。
現在のテスラのPEGレシオは4倍以上と非常に割高ですが、今後数四半期でこれが変わる可能性はあるでしょうか?
これは、今後の利益見通し次第です。
コンセンサスEPS予想
(出所:Seeking Alpha)
現在の予想では、アナリストたちはテスラの1株当たり利益(EPS)が今後3年間で25%以上成長すると見ています。
しかし、さらに大きな成長の可能性もあります。
テスラの四半期ごとのセグメント別売上
特に、テスラのサービスおよびエネルギー部門は自動車部門よりも高い利益率を持っており、これに加えて今後AIやFSDからの収益も加わる見込みです。
これらの要素を考慮すると、テスラが市場のアナリスト予想を上回る可能性があり、今後数ヶ月で株価の見直しが行われ、さらに上昇する可能性も期待されます。
テスラ(TSLA)のテクニカル分析
最後にテクニカルチャートを確認しましょう。
(出典:TrendSpider)
現在、テスラ(TSLA)の株価は7月の高値に差し掛かっており、ここで抵抗が予想されます。
そのため、一度下落して三角形の形をさらに整える動きがあるかもしれません。
しかし、強気のMACDクロスオーバーが見られ、11月に向けた季節的な追い風も期待できます。
また、過去1ヶ月間でアナリストたちがテスラの評価を相次いで引き上げている点も注目すべきです。
最終的には、400ドル付近の1.618拡張レベルに早々に達し、選挙前にさらに高値を更新する可能性があると考えています。
テスラ(TSLA)の最新決算への結論
私は長年テスラ(TSLA)を注視してきましたし、テスラは私の「YOLOポートフォリオ」や「スイングポートフォリオ」にも組み入れられています。
これらのポートフォリオは、ここ数ヶ月間で好調に推移しており、その主な理由としては、特にリスク資産や仮想通貨が上昇していることが要因です。
私のYOLOポートフォリオは、2023年3月に運用を開始して以来、S&P 500を上回るパフォーマンスを出しており、今後も新しい銘柄を追加し続ける予定ですので、是非、アップデートを楽しみにしていただければと思います。
アナリスト紹介:ジェームズ・ フォード
📍米国マクロ経済&テクノロジー担当
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