スイングトレード向きの銘柄とは?スイングポートフォリオの最新動向と注目の2銘柄(TSLA・SMCI)の魅力を徹底解説!
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- 本稿では、「スイングトレード向きの銘柄とは?」という疑問に答えるべく、私が運用するポートフォリオの1つである「スイングポートフォリオ」の最新動向と注目の2銘柄(TSLA・SMCI)の魅力を詳しく解説していきます。
- テスラ(TSLA)は業績の低迷とインサイダーによる同社株式の売却が懸念されている一方で、新モデルや自動運転事業の進展により今後の株価上昇の可能性もあります。
- スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は業績発表後に急騰し、AIインフラの成長を背景に今後の売上増加が期待されるものの、会計上の問題にも対処しています。
- スイングポートフォリオでは銘柄の入れ替えを行っており、今後10日間で新たな投資先を選定し、リスク管理を徹底しながら運用していく方針です。
はじめに
一昨日の市場は、予想を上回るインフレデータを受けて再び売られました。また、決算発表を受けて大きく値動きする銘柄も見られています。
本日は、私が運用するポートフォリオの1つである「スイングポートフォリオ」で保有している2銘柄、テスラ(TSLA)とスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)についてお話しします。
テスラはしばらく前にポートフォリオに追加し、現在も含み益がありますが、過去1カ月で株価は下落し、インサイダーの売却も相次いでいます。
では、今がテスラを売るタイミングなのでしょうか?
一方、SMCIは過去1カ月で50%上昇し、決算発表後には10%急騰しました。この銘柄は2025年に再評価される可能性がありそうです。
本稿のポイント
✅ テスラのインサイダーが株式を売却する理由
✅ 2025年のテスラにおける重要な材料
✅ SMCIの決算内容:買い増しのチャンスか?
✅ SMCIの目標株価:3倍の可能性?
最後に、スイングポートフォリオの見直しとして、1銘柄を除外し、大きな資金を投入する準備を進めている点についても説明していきます。
では早速本題に入っていきましょう!
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テスラ(TSLA)のインサイダーによる売却と今後の重要材料
テスラ(TSLA)は2025年のスタートで苦戦しています。2025年1月29日に発表した2024年度第4四半期決算における弱い業績と納車台数の減少が株価を圧迫しており、特にインサイダーの大量売却が懸念材料となっています。
テスラのCFO(最高財務責任者)、会長、さらにはイーロン・マスク氏の弟までが株を売却し、過去1年間でインサイダーによる買いは一切見られません。単なる売却自体は必ずしも悪いサインとは限りませんが、決算の低迷と組み合わさることで懸念が強まっています。
さらに、テスラの売上成長は停滞し、ドイツや中国といった主要市場での販売が大幅に落ち込んでいます。市場のセンチメントは最悪の状況で、ウォール街のアナリストも次第に弱気な姿勢を強めています。
(出所:Seeking Alpha)
しかし、それでも、テスラには反転の可能性を秘めた重要な材料もあります。
1️⃣ モデル2&モデルYのリフレッシュ:より手頃な価格のモデル2と改良版モデルYが売上を押し上げる可能性があります。
2️⃣ サイバートラック&セミの量産化:2025年にはサイバートラックの本格生産やテスラ・セミの生産拡大が見込まれ、売上成長につながる可能性があります。
3️⃣ ロボタクシーのローンチ:6月にはテキサス州オースティンでのロボタクシー運用開始が予定されており、テスラの自動運転戦略の正当性を証明する機会となります。
4️⃣ AI & Optimus(オプティマス):長期的な視点では、テスラのAIとロボティクスへの投資が将来の成長を支える可能性があります。
現在、テスラの株価は330ドル付近の重要なサポートレベルをテストしており、200日指数平滑移動平均線(EMA)が位置する300ドルが重要な下値の目安となるでしょう。これらの材料が成功すれば、株価は600ドルを目指す可能性もあると見ており、これは現在の水準から70%の上昇に相当します。
テスラはハイリスク・ハイリターンの銘柄であり、これらの材料が実現すれば市場のセンチメントは大きく改善するでしょう。しかし、もしこれらが期待通りに進まなければ、インサイダーによる売却が示唆するリスクには注意が必要でしょう。
テスラ(TSLA)のテクニカル分析
(出所:TrendSpider)
テクニカル的に見ると、テスラは第2四半期(Q2)と第3四半期(Q3)にかけての材料次第でホールドする価値がありそうです。
現在の株価は330ドル付近にあり、これは昨年8月の上昇相場の50%戻し水準に該当します。また、次の大きなサポートは200日EMAが位置する300ドル付近です。
戦略的に考えると、348ドル付近での買い、300ドル付近でのストップロス設定であれば、14%のリスク管理が可能でしょう。
一方、テスラが今後の重要材料を成功裏に進めることができれば、株価は大きく上昇する可能性があると見ています。特に、ブレイクアウトが起これば600ドルを目指す展開となるかもしれません。これは、弱気相場での1.618倍のフィボナッチ・エクステンションと一致する水準であり、70%の上昇余地があることになります。
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は急騰!
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は、2024年12月31日締めの第2四半期の業績見通しを発表しました。売上高は56億~57億ドルの見込みで、市場予想の58億ドルをやや下回る水準となっています。また、調整後の粗利益率は11.9%程度と予想されており、前四半期の13.3%から低下する見通しです。
(出所:Seeking Alpha)
しかし、2026年度の売上高は400億ドルを目標としており、市場予想の292億ドルを大幅に上回る見通しです。 この強気な見通しの背景には、AIインフラの成長があり、特にエヌビディア(NVDA)とのパートナーシップが重要な要因となっています。
一方で、SMCIは会計上の問題にも対処しています。 同社は、2024年6月30日を期末とする年間報告書および第1四半期の決算報告書を2月25日までに提出する予定であり、これによりNasdaq上場廃止のリスクを回避しようとしています。
さらに、米国司法省(DOJ)および証券取引委員会(SEC)から召喚状を受け取ったことも明らかになりました。 これは、2024年8月に発表された空売りレポートの告発に関連するものであり、SMCIは現在、これらの調査に協力しています。
スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)のテクニカル分析
(出所:TrendSpider)
現在のチャートはスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)にとって好材料と言えます。 4時間足チャートでは、200日EMAを上抜けし、その後リテストを行っています。 この動きが続けば、さらなる上昇につながる可能性があるでしょう。
特に、50ドルのレジスタンスを突破すれば、一気に急騰する可能性があります。 1.618倍のフィボナッチ・エクステンションを初期ターゲットとしており、目標株価は70ドルです。
そして、次のセクションでは、以下の内容を詳しく解説します。
1️⃣ 売却予定の3銘柄とその理由
2️⃣ 現在最も注目している3銘柄
3️⃣ ポートフォリオにおける次の大きな動き
スイングポートフォリオの更新
1️⃣ ペイパル(PYPL)を1/2売却
2️⃣ エンフェーズ・エナジー(ENPH)を売却
3️⃣ クリーンスパーク(CLSK)を売却
スイングポートフォリオでは、ここ1週間で決算の影響を受け、一部の銘柄が下落しました。
(出所:Snowball Analytics)
ペイパルやテスラはその典型例であり、仮想通貨関連のクリーンスパークやマイクロストラテジー(MSTR)も下落しました。
正直なところ、最近のスイングポートフォリオは停滞気味であったことから、大幅な入れ替えを行うことにしました。
ご覧のとおり、手元のキャッシュを増やし、現在の現金比率は40%となっています。
(出所:Snowball Analytics)
しかし、これはすぐに市場に投下する予定です。
そのため、今後10日間で、現在の市場で最も魅力的な4つのトレードを見つけ、各銘柄に10%ずつ投資する予定です。
これが今後数週間の最優先課題です。
リスクはありますが、ストップロスを設定し、リスク管理を徹底します。結局のところ、新しいトレードアイデアが重要ですよね?
しばらく様子を見ながら、次の動きはチャートとともにお知らせします。
それでは、最新の売却銘柄とポートフォリオを振り返っていきましょう!
PYPL(ペイパル)
(出所:TrendSpider)
以前ペイパル(PYPL)を売らなかったのは、油断と欲が招いたミスでした。実際、株価は3点フィボナッチ・エクステンションの1.618倍に達していたにもかかわらず、私はホールドを選びました。
とはいえ、間違いを重ねても正解にはなりません。もし今の状況で判断するなら、ペイパルは売り込まれた後の買い場だと考えています。すでにRSIに良いダイバージェンスが見られますが、200日EMAを再び上抜けすることが重要です。
では、なぜ売却するのか?
単純にポジションが大きくなりすぎたためです。他の投資機会を探すためではありません。依然としてポートフォリオ内ではソラナ(SOLUSD)に次ぐ2番目に大きなポジションを維持しています。
エンフェーズ・エナジー(ENPH)
(出所:TrendSpider)
エンフェーズ・エナジー(ENPH)はすでに下落しすぎており、確信を持てる1-2セットアップとは言えなくなりました。
もしかすると私の判断が間違っているかもしれませんが、現時点ではリスクとリワードのバランスが合わないと考えています。
また、MACDの弱気クロスオーバーも迫っています。
クリーンスパーク(CLSK)
(出所:TrendSpider)
ビットコインに対する信頼を失ったわけではありません。
単に、クリーンスパーク(CLSK)がマイニング関連銘柄の中で大きくアンダーパフォームしていると判断したためです。
実際、私はクリーンスパークの代わりにアイ・アー・イー・エン(IREN)またはマラ・ホールディングス(MARA)をポートフォリオに加える予定です。
マラ・ホールディングスについては、以前のレポートで詳しく解説しております。
ソラナ(SOLUSD)
(出所:TrendSpider)
現在、ソラナ(SOLUSD)はポートフォリオ内で最大のポジションとなっており、しばらくはこのまま維持する予定です。
株価はまだ200日EMAの上に位置しており、この水準を維持できるかが鍵となります。
これは、アルトシーズン(Altseason)を見据えた大きなポジションです。
現在の市場の弱気センチメントを考慮すると、アルトシーズンは間近かもしれません。
また、ビットコインの支配が崩れつつあることも確認できます。
(出所:CryptoGods)
テスラ(TSLA)・ウーバー・テクノロジーズ(UBER)・アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
もし今、ポートフォリオ内の銘柄を新たに購入するとしたら、この3銘柄が最も注目している投資先です。
テスラ(TSLA)
先ほど解説した通り、テスラは最も物議を醸す銘柄かもしれません。状況は厳しいですが、すでに良いリバーサルの兆候が見えています。
ウーバー・テクノロジーズ(UBER)
(出所:TrendSpider)
ウーバー・テクノロジーズ(UBER)のトレードは少し早すぎたかもしれませんが、市場がようやく追いついてきた状況です。 ビル・アックマン氏も新たにポジションを持ち始めました。私は年末までに120ドルを目指すと考えています。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
(出所:TrendSpider)
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)もエントリーが少し早かったですが、ようやく潮目が変わりつつあります。 まだポジションを持っていないなら、今が買い場だと考えています。
また、インサイダーによる大量の買いが入っており、これは非常にポジティブなサインです。
(出所:Oguz Erkan)
まとめ
決算発表によるボラティリティは予想通り大きくなりましたが、この動きを活用していきます。
来週中に4つのポジションをスイングポートフォリオに追加する予定です。
現在、注目している銘柄は以下の通りです。
✅ チーフー・テクノロジー(QFIN)
✅ アイ・アー・イー・エン(IREN)
✅ アステラ・ラブズ(ALAB)
本編は以上となります。次回のポートフォリオ・アップデートもお見逃しなく!
📊最新のポートフォリオ
現在、下記の4つのポートフォリオを運用しており、毎月、各ポートフォリオに関する詳細な分析レポートを執筆しております。
1️⃣ YOLOポートフォリオの詳細
2️⃣ EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオの詳細
・ EOW(エンド・オブ・ザ・ワールド)ポートフォリオとは?
3️⃣ スイングポートフォリオの詳細
4️⃣ マクロETFポートフォリオの詳細
さらに、私はマクロ経済、並びに、注目のテクノロジー銘柄に関するレポートを毎週複数執筆しており、私のプロフィール上にてフォローしていただければ、最新のレポートがリリースされる度にリアルタイムでメール経由でお知らせを受け取ることが出来ます。
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アナリスト紹介:ジェームズ・ フォード
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