やや強気ウラニウム・エナジーウラニウム・エナジー / UEC / 強気:最新の2024年1Q決算・強み分析と今後の株価見通し(Uranium Energy)
マイケル・ウィギンズ・ デ・オリベイラ- ウラニウム・エナジー(UEC)は、2023年12月11日に2024年第1四半期決算を発表している。
- 同社は分散投資と将来のエネルギー情勢における重要なプレーヤーとして魅力的に映る。
- 原子力エネルギーは、正味の炭素排出量ゼロを達成するために不可欠であり、同社のウラン価格に対するヘッジなしのポジションは魅力的な投資機会を提供する。
- 同社は2024年8月に生産を再開する予定であり、大幅な粗利益の可能性があるため、長期投資先として魅力的であるように見える。
なぜ原子力エネルギーに投資するのか?
原子力エネルギーの主燃料であるウランは、低炭素で安定した発電が可能なため、炭素排出量ネットゼロを達成し、気候変動と闘う上で極めて重要である。
その環境面での利点にもかかわらず、使用済み核燃料の処分という課題が生じる。
使用済み核燃料は数千年間も危険なままであり、リスクをもたらすとともに、コストのかかる安全な貯蔵が必要となる。
年間55トン(2022年時点)のウラン生産量は、原子炉の年間推定需要量6万5,000トンを大幅に下回っている。
現在、二次供給源と再処理燃料が需給ギャップを埋めているが、これらの供給源が有限であることや、一部のウラン鉱山の閉鎖を考えると、ウラン供給の長期的な持続可能性に懸念が生じる。
世界的に原子力発電への投資が続く中、安定的で十分なウランのサプライチェーンを確保することは、特に小型モジュール炉への関心が高まる中、重要な機会として浮上している。
ただし、私は、ウランがあらゆるものの電化に必要な唯一のエネルギー源になるとは考えていない。
しかし、ウランは、石油をはじめとする炭素集約型のエネルギー源を置き換える上で、非常に重要なエネルギー源となると見ている。
ウラニウム・エナジー(UEC)が魅力的な理由
私は2022年からウラニウム・エナジー(UEC)に注目している。
しかし、2022年は本当に厳しい期間であり、その間に、私はウランについて多くを学ぶことができた。
それでもなお、同社への投資テーマは実にシンプルである。
同社はウラン価格に対してヘッジされていない。
そして、北米や世界で唯一のプレーヤーではないが、重要なプレーヤーである。
一方で、カメコ(CCJ)への投資は私には魅力的には映っていない。
なぜなら、同社の生産はウラン価格に対してヘッジされているからである。
つまり、ウラン価格が上昇を続けても、同社の事業はウラン70ドル以降の上昇の恩恵を十分に受けられないということである。
以前から申し上げているように、私の投資テーマは非常に単純である。
ウラン価格が1ポンドあたり60ドル前後で数ヶ月間推移すれば、ウラニウム・エナジーは生産を再開するだろう。
実際、足元、同社は プレス・ ステートメントでそのように述べている。
以前私は、同社は2024年末に生産を開始すると考えていた。
しかしながら、結局、生産再開は2024年8月となり、予定より大幅に前倒しになった。
加えて、私は、株価が過去12ヶ月で大暴落していることを十分に認識している。
しかし、今後、同社株式を今後12ヶ月以上保有した場合には、現在の価格帯と比較して、十分にアップサイドが期待できるように見える。
こちらは、少し大雑把な計算ではあるが、同社には年間約800万ポンドのウラン生産能力がある。
ウランを取り出すのに1ポンドあたり約60ドルかかり、ウラン価格が1ポンドあたり90ドル以上で推移すると仮定すると、1ポンドあたり約30ドルの粗利益が享受されることになる。
つまり、約2億4,000万ドルの粗利が得られることになるのである。
もちろん、これは極めて大雑把な見積もりであり、他のコストがある点も忘れてはならない。
しかし、同社が今後2年間で1億5000万ドルの営業利益を上げるシナリオは、十分に想像できるように思える。
ウラニウム・エナジー(UEC)に対する結論
同社に対する私の強気スタンスは、分散投資と、フューチャー・エナジーの展望における原子力の極めて重要な役割を中心とした、分かりやすい投資テーマに根ざしている。
CAGR(年平均成長率)15%のポートフォリオを目指す同社は、特にエネルギー転換の文脈で、戦略的な追加銘柄として際立っている。
ネット・ゼロ・カーボン排出の達成に不可欠なウランの世界的需要は、魅力的な機会を提供している。
同社のウラン価格に対するヘッジのないポジションは、2024年8月に予定されている生産再開と相まって、北米における重要なプレーヤーとして位置づけられている。
最近の株価のパフォーマンスは目覚ましかったが、より長期的な視野に立てば、業界の変革が進む中、大幅な粗利益を生み出す同社の能力が原動力となり、強力なリターンが期待できる。
同社がわずか24ヶ月で休眠状態から高収益事業へと進化する可能性は、今後2年以上の大きな成長見通しを強調するものであり、魅力的な投資機会となっていると見ている。